「悪役妖術トリオは時代劇の魅力」新諸国物語 黄金孔雀城(第三部・完結篇) papatyanさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5悪役妖術トリオは時代劇の魅力

2022年10月19日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

映画「新諸国物語 黄金孔雀城(四部作)」は北村寿夫原作・NHKラジオ連続放送劇を映画化した昭和36年公開の東映冒険活劇時代劇。足利幕府下の京都を舞台に、海賊に滅ぼされた黄金孔雀城の末裔が、海賊だった代官と妖術使いを相手に死闘を繰り広げます。当時の若手俳優のフレッシュな演技と、お馴染みの悪役俳優が顔を揃え、ジュブナイル(少年少女向け)ながら、今観ても面白い波乱万丈の物語。冒険活劇時代劇の面白さは悪役にあり。妖術使い唐津の玄九郎(吉田義夫さん)、不気味なたたり姫(永井三津子さん)、火焔の妖術を使う竜神太郎(楠本健二さん)のベテラン悪役妖術トリオは時代劇の魅力がいっぱい。大団円の正義のオールスターが東映京都の大セットに展開する迫力のチャンバラシーンと忍術合戦は必見、懐かしい東映時代劇映画の独壇場です。

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