忍術大阪城

劇場公開日:

解説

「緋ぼたん浪人」の結束信二の脚本を、「喧嘩まつり 江戸っ子野郎と娘たち」の小野登が監督した忍術映画。撮影は「野火を斬る兄弟」の古谷伸。

1961年製作/76分/日本
配給:第二東映
劇場公開日:1961年2月8日

ストーリー

徳川家康は豊臣家の滅亡を図り、大坂城内へ忍者鬼垣赤雲斎を忍ばせていた。豊臣家にとって頼みとするのは真田幸村一党である。秀頼は幸村の出馬を求めるため木村重成を九度山へ向わせた。家康は代官岩堂に命じて九度山の麓を固めさせる。幸村の一子大助は村へ遠乗りに出かけ、恋人の庄助の娘明美をたずねるが、岩堂らに出くわした。岩堂は明美を人質にして大助を捕え、幸村をおびき出そうと図った。望月六郎は深夜大助救出に向おうとした。六郎とは徳川のために殺された兄の恨みをはらそうとする望月雪江だった。霧隠才蔵が将来を誓った雪江に替って牢内に忍びこんだ。赤雲斎を倒して大助とともに脱出した。和歌山城へ入った家康は忍術師玄魔斎を使って重成を暗殺しようとしたが失敗した。幸村は大坂城入城に先立ち、家康の本拠駿府に新兵器ありとにらみ、猿飛、霧隠の三人を駿府に向わせた。猿飛、霧隠、それに猿飛を慕う志乃の三人は、伊豆から運ばれてくる甲一号の荷車隊を襲ったが、桔梗の精と玄魔斎の妖術のために危機におちいった。▽完結篇 危地を脱した猿飛と霧隠は城内に潜入、甲一号の正体を見きわめた。従来の大砲の数十倍の威力をもつ長距離砲だった。苦難の末、甲一号を破壊、天海はその下敷となって死んだ。幸村は猿飛と霧隠を大坂城へ向わせ、その間玄魔斎と桔梗の精をおびき寄せるため、大坂城入りを宣言した。両妖術師はこれにひっかかった。玄魔斎は最後の手段として、猿飛と霧隠に姿を変えた。本物と偽物が大坂城に入りまじり大混乱となった。だが、忍術と妖術の死闘の末、猿飛と霧隠は遂に妖魔を斬った。

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