「ついに、東シナ海を越えてホンコンから、マレーシア航空で東南アジアまで、飛んで行った渡り鳥アキラ。この頃が、日活の絶頂期で全国の映画館は20000を超えたとか。今ならセブンイレブンいい気分の数に匹敵(笑」波涛を越える渡り鳥 みすずあめさんの映画レビュー(感想・評価)
ついに、東シナ海を越えてホンコンから、マレーシア航空で東南アジアまで、飛んで行った渡り鳥アキラ。この頃が、日活の絶頂期で全国の映画館は20000を超えたとか。今ならセブンイレブンいい気分の数に匹敵(笑
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オーブニングは敗戦間際で逃げ惑う日系人。両親と兄と離れ、タイで育ったアキラが恩人に再び会えた上に、崖から落ちて行ったジョー兄さんに会えるという、因果もの。金子信雄さんは相変わらず悪人だし木浦裕三さんは、相変わらず情けないひ弱なキャラだし、ジョーさんの骨太さと、白木まりさんの健気さ、初登場ののちのひょつこりひょうたん島のドンガバチョ大統領こと、藤村有弘さんの国籍不明なキャラは見応えがありましたね。るりちゃんとアキラは、事実上のハネムーン。2014年現在は焼けぼっくいに火がついたようで、松方弘樹とアキラと三人で斎藤道三の芝居まで、元気にやっています。60年近いお付き合いって素晴らしいよね。でもね、アキラってお馬鹿だから、この映画のあと平凡明星という、アイドル雑誌、もちろん付録は歌本。そこで、ひばりと対談して一目惚れされてから、アキラの人生は菱の代紋に締め上げられてゆく、まあ、アキラって本当にお馬鹿だから仕方ないけど、るりちゃんと幸せな生活ができていたら、なんか、あれほどまでに、ギラギラ生きてこれなかったかもしれないことを思うと、運命とか、出合いとかの神がかり的なモノを受け入れているアキラはやはり、凄いと思う。借金返済のために今でも元気に歌ったり芝居している姿は相変わらずかっこいいし、だから、100まで現役でいて欲しいと思う。この映画は、戦争でなくなった300万人の日本人の魂のレクイエム的な作品でもあるとおもう。だから、★満点だぜぃ。
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