湯けむり110番 いるかの大将

劇場公開日:

解説

イルカの住みついた海辺の町を舞台に、海軍気狂いと親しまれ、人情味あふれる警察署の次長を中心に、様々な珍事件の展開を描く人情喜劇。原作は阿川弘之の小説「いるかの学校」の映画化。脚本は松本ひろしと葉村彰子の共同執筆。監督は「喜劇 各駅停車」の井上和男、撮影は「日本一のショック男」の鷲尾馨がそれぞれ担当。

1972年製作/97分/日本
配給:東宝
劇場公開日:1972年8月12日

ストーリー

浜木綿崎に数年前から一頭のイルカが住みついていた。浜木綿崎警察署の次長八十島仙吉は大の海軍気狂いで通っている。ある日、若い女の水死体が浜に打ち上げられた。東京から女の妹、水垣友子が死体確認にやって来た。ところが偶然な事に、友子たちは、八十島の海軍時代の同期生の娘であった。友子にひと目惚れした若い巡査秋沢はイルカを見せようと小舟で案内役をかって出る。署を中心にして珍事件がつづいた。旅館の女中のぶ子の大事な毛が、客におまじないにと抜かれた事件、艶っぽく若い巡査を誘惑する女詐欺師とめ子、町会議員・安井の息子が、芸者置屋の物干しからパンティを盗んだ事件、などである。ある日、秋沢は、友子にプロポーズするために上京したが、調書をとるようにはいかず、却って、誤解やくい違いができてしまった。数日後、八十島の招きで友子が母郁代を連れて、イルカを見に浜木綿崎にやって来た。ところが、二三日前から入江のイルカが姿を消してしまっていたのである。イルカのいない海を見て友子はガッカリしていると、一頭のイルカが船に近ずき、そのままブクブクと沈んでしまった。友子を喜ばそうとイルカのぬいぐるみを着て秋沢が泳いでるうちにボンベが故障してしまったのである。友子はそれまでして自分を慰めようとした秋沢の心にうたれるのだった。八十島に宮尾の警察署長に栄転という通達が県警本部から届いた。出発の日、八十島の家族は浜木綿崎港から船に乗り込んだ。見送りの人々に混って、昔の海軍仲間数名が一列に並び登舷礼式に海軍帽子を振ると、八十島も敬礼でこたえるのだった。

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