劇場公開日 1970年7月25日

「竹脇無我の姿三四郎」姿三四郎(1970) ビン棒さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5 竹脇無我の姿三四郎

2025年9月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

姿三四郎は、黒澤明監督の1943年制作、続編の1945年制作「續姿三四郎」をはじめ、
波島進主演の1954年2部構成の1作品と、1955年の一部、2部に分けた2作品
加山雄三主演の1965年作品、さらには1970年の竹脇無我主演の本作。
そして1977年には三浦友和主演でも制作されている。

さて本作の内容だが、少し驚いた。
柔術という武術だが、そこは柔道の前身だからと思って見始めたのに、
まるで香港映画に出てくるような、道場間の抗争、闇討ち、
果ては 生死を懸けたは果たし合いと、なんとも血生臭い。

しかも、重要な公式試合の2試合で、敗者が試合後まもなく亡くなるという意外な展開。
柔道の締め技なら、放置すると命の危険があるだろうが、
上級者が投げられたぐらいで…、というのが正直な感想。

クライマックスでは、悪役が〇そうとしてくるのに対して、
主人公は危機を回避して勝利し、爽やかに悪役を許す。
ここで頑なに敵対していた悪役が改心するという、昭和のベタな展開となった。

ベタだが、それなりに楽しめた。

ビン棒