千住寿劇場
劇場公開日:1976年6月5日
解説
東京都足立区千住寿町にあった大衆演芸劇場「寿劇場」の最終公演のようすを撮った短篇記録映画。「実録たまご運搬人 警視庁殴り込み」と同じく騒動社プロの作品。敗戦後の昭和22年の焼け跡に、清田篤市の手で建てられた「寿劇場」も、二十八年たった現在に至っては、鉄筋コンクリートのマンション建設のために閉館せざるを得ず、50年の一月十三、十四日の劇団「光」の公演を最後に、木造平屋の劇場はとりこわされることになった。「実録たまご運搬人 警視庁殴り込み」を製作中だった騒動社プロのメンバーが、たまたま北千住のヤキトリ屋で49年度の忘年会をやった時「寿劇場」閉館のことが話題になり、お別れ公演を16ミリ・カメラで記念撮影しようということになった。当日の十三日の夜、軽い気持でカメラを回していたら、役者連中が“映画”を大袈裟に意識して緊張してしまい、騒動社プロのメンバーも急遽急速方針を変更、“作品”を撮らざるを得なくなる。カメラは、キャノン・スクーピック。録音機は、ソニーのカセット・デンスケ。同時録音には、なっていない。一時間二〇分のフィルムを使用。撮影後に安斎慎二がスタッフに参加。劇場主の清田篤市と劇場専属役者の東千之助が、撮影に全面的に協力してくれた。「寿劇場」閉館後のいま、都内に残る大衆演芸劇場は、十条の「篠原演芸場」一館のみとなった。(16ミリ)
1976年製作/27分/日本
配給:その他
劇場公開日:1976年6月5日
ストーリー
※本作はドキュメンタリーのためストーリーはありません。
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