「【この優れたるオリジナル作品有りて、優れたるイングリッド・バーグマン主演でハリウッドリメークされた作品ありき作品。映画の正の連鎖を感じさせる作品である。】」ガスの灯り NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【この優れたるオリジナル作品有りて、優れたるイングリッド・バーグマン主演でハリウッドリメークされた作品ありき作品。映画の正の連鎖を感じさせる作品である。】
■20年前にバーロウ夫人がルビーの宝石目当てに殺され、犯人は宝石を見つけられぬまま逃走した。
以来空き家だったその家にポールとベラという夫婦が越してきた。妻のベラは物忘れと神経過敏に苦しんでいたが、夫のポールはなぜか毎晩隣のアパートに通っていた。
◆感想
・今作のストーリー展開はイングリッド・バーグマン主演でハリウッドリメークされた作品とほぼ同じである。
だが、ドラマティック性ではハリウッド作品が長けるが、今作の滋味深い作品のテイストも好きである。
<映画って、優れたるオリジナル作品があり、それに触発された監督がリメイクを作る過程を私は全く否定しない。
それは、観客動員を意図したモノかもしれないが、それでも良いではないかと思うのである。
近作で言えば、綾野剛主演の「最後まで行く」は韓国映画のリメイクであるが非常に面白かったし(速攻でオリジナルも鑑賞した。)、リーアム・ニーソン主演の「バッド・デイ・ドライブ」も面白く、速攻でドイツ、韓国のリメイク版を鑑賞した。
同じ流れながら、国によって作品のテイストは微妙に異なり、どの作品もとても面白く鑑賞した。
リメイク映画を比較して、”ヤッパリオリジナルが一番!”と言う意見を否定する気は毛頭ないが、オリジナルが優れているからこそリメイク映画が出来るのである。
リメイクは二番煎じではない。
そこには、映画を愛する映画製作陣の”オリジナルを越えてやる!”と思いがあるからこそ面白き作品が多数出来るのだと思う。>
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