呪の恨

解説

人情劇に独歩の手腕あるフランチェスカ・ベルティニ嬢と、史劇俳優として名声のあるアムレート・ノヴェリ氏との共演が見物のイタリア映画。無声、染色。

1919年製作/45分/イタリア
原題または英題:The Octopus La Piovra

ストーリー

早く両親に別れ祖母の手に養われた公爵の姫ダリアはモーリス・グラフエンタル公爵夫人と成った。公爵は嘗て紅燈緑酒に荒んだ人、一度は美しく着飾るダリアを熱愛したが、親切な彼女の友人フランカヴィラ侯爵の態度を誤解し、公爵を殺し夫人を離縁する。夫人は愛児が連れ去られたと聞いた時夢中で愛児の跡を追うが、赤児は病の為哀れ死んだ。夫人に予て思を寄せて居た「たこ」と異名のあるペトロヴィックは度々彼女に迫って来る。一度は彼の手を逃れ外国に旅立って昔馴染のモーレルに救われ様としたダリアも、再び悪魔の様なペトロヴィックに脅迫され、痛ましい呪の運命の糸に繰られる様に、彼を恨の短銃で殺した。

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