呪の恨
解説
人情劇に独歩の手腕あるフランチェスカ・ベルティニ嬢と、史劇俳優として名声のあるアムレート・ノヴェリ氏との共演が見物のイタリア映画。無声、染色。
1919年製作/45分/イタリア
原題または英題:The Octopus La Piovra
ストーリー
早く両親に別れ祖母の手に養われた公爵の姫ダリアはモーリス・グラフエンタル公爵夫人と成った。公爵は嘗て紅燈緑酒に荒んだ人、一度は美しく着飾るダリアを熱愛したが、親切な彼女の友人フランカヴィラ侯爵の態度を誤解し、公爵を殺し夫人を離縁する。夫人は愛児が連れ去られたと聞いた時夢中で愛児の跡を追うが、赤児は病の為哀れ死んだ。夫人に予て思を寄せて居た「たこ」と異名のあるペトロヴィックは度々彼女に迫って来る。一度は彼の手を逃れ外国に旅立って昔馴染のモーレルに救われ様としたダリアも、再び悪魔の様なペトロヴィックに脅迫され、痛ましい呪の運命の糸に繰られる様に、彼を恨の短銃で殺した。
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スタッフ・キャスト
- 監督
- エドアルド・ベンチベンガ
- 脚色
- ヴィットリオ・ビアンキ
- 原作
- M・ブルリホッフ
- 撮影
- Giuseppe Filippa
- 美術
- エドアルド・ベンチベンガ
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