プリンセス・シシーのレビュー・感想・評価
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19世紀半ば、オーストリアではフランツ・ヨゼフ王子(カール・ハイン...
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19世紀半ば、オーストリアではフランツ・ヨゼフ王子(カール・ハインツ・ベーム)が国王に即位し、皇后候補探しがはじまる。
王子の母・ソフィー大公妃は妹のババリア公妃の長女ヘレーネ(愛称ネネー)に白羽の矢を立てた。
ネネーと王子はかつて会ったことがあった。
オーストリア内のイシュルの城で王子とネネーを引き合わせる算段を付けたが、目くらましのために次女エリザベート(愛称シシー。ロミー・シュナイダー扮演)を同行させることにした。
お転婆で年端も行かないシシーは滞在先で幽閉することにしたが、シシーはこっそり抜け出し、川へ釣りに出かけてしまう。
そこへ通りかかった王子が彼女を見初めるが、シシーは身分を打ち明けず・・・
といったところからはじまる物語。
ロミー・シュナイダーの溌溂とした魅力を愉しむ映画で、のんびりと楽しんでいればいい。
が、後半、皇后候補が姉と知って苦悩するシシーの姿には、後の演技者・女優ロミー・シュナイダーの片鱗を見て取ることもできる。
宮廷を再現したスタジオ美術なども見どころだが、鑑賞した版ではやや発色が悪く、すこし残念。
カール・ハインツ・ベームは、後に『血を吸うカメラ』に出演した性格派俳優だが、本作では好青年の王子を好演している。
監督は、エルンスト・マリシュカ。
『未完成交響楽』(1958年)を撮ったひとで、クラシック音楽を題材にした作品の原作・脚本を多く手掛けました。
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