「大人のおとぎ話」ヤコペッティの大残酷 colt45SAAさんの映画レビュー(感想・評価)
大人のおとぎ話
ヤコペッティと言えば60年代の残酷ドキュメンタリー映画の監督というイメージがあるが、70年代は主に劇映画に活動部門を変えて演出を担当していた。今作もヨーロッパの寓話的なヴォルテールの原作「カンディド」を脚色し映画化。
中世のお城で暮らす無邪気かつノー天気な若者カンディドが城主の娘クネゴンダ姫に手を出して城を追放される。
そこから世界・時空を超えクネゴンダ姫を捜す旅をする。
そもそもドキュメンタリー映画の監督と言いながら「ヤラせ」が発覚しているヤコペッティ。逆に言えば演出の腕は冴えてるかもしれないが、
なんだかイタリア版「モンティ・パイソン」的な雰囲気が漂う作風。
しかし、終盤はいい。それは自分が年配であるから共感するのかもしれない。意地悪なクネゴンダ姫を生涯を賭けて追う主人公はいい。
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