劇場公開日 1971年10月15日

すぎ去りし日の……のレビュー・感想・評価

全1件を表示

4.5ミシェル・ピコリ

2022年10月21日
Androidアプリから投稿

ソーテ監督の「とまどい」がよかったのでこれも観てみた
男女の機微を描くのが上手い監督なんだろうか
そしてこういうニュアンスみたいなのに着眼する
フランス映画

主役はシュナイダーというよりも
ミシェル・ピコリで揺れる男心を表現

彼はその胸毛みたいな精力的な男の役が多いが
この物語では働き盛りだが
家族と愛人の間でゆらぎ
父親には資金援助を依頼され
仕事でもトラブルが発生し
絶えず悩み考え続ける、ピエールという
彼には珍しいタイプの男を演じているような…

フランス版中年の危機?
時代もあるけどそれにしても煙草をよく吸う

様々な問題を抱え、運転しながら
泣き出してしまうピエールに同情してしまった

ミシェル・ピコリ、演技派だったのね
(仏では名優と言われていた!失礼しました)

そして愛人(シュナイダー)とのいちゃつきも
とても絵になることに驚き!

人生の終わりに走馬灯のように思い出される日々と
混濁する意識下での思考や夢みたいなものが描かれていて
ほろ苦かった、です

最終的には解放されて楽になったのだろうか
愛も重荷になったりして

家族だけでなく長年あたためてきた
その周囲の人間関係もいとおしいものなのを再認識

愛人とのベッドシーンの時より
思い出のヨット遊びのシーンの時のほうが
胸毛が濃かったのは時の移り変わり(若さと老い)を表現したのかな
(ちょっと遊んでみた?)

コメントする (0件)
共感した! 0件)
jarinkochie