「フランス映画には珍しい道徳を弁えた恋愛劇の文学的表現の美しさと弱さ」風の季節 Gustavさんの映画レビュー(感想・評価)
フランス映画には珍しい道徳を弁えた恋愛劇の文学的表現の美しさと弱さ
人妻と青年の道徳を弁えた恋愛劇。技巧を凝らした演出を排除した無表情に近いドラマで、文学の世界観をモーツァルトの音楽と名手ギスラン・クロケの映像美で見せる。スウェーデン映画「みじかくも美しく燃え」の表現に似て、BGMとしてのモーツァルトの音楽の清明な美しさが映像を支えている。印象には残りにくい、美しさと弱さを併せ持った映画。
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