燃えつきた夢

劇場公開日:

解説

故郷バイエルンから憧れのニューヨークに旅発った男の夢と失望を二つの土地と娘を対比しながら描く。監督・脚本はヴァルター・ボックマイヤーとロルフ・ビュールマン、撮影はホルスト・クネヒテル、音楽はミハエル・ローター、編集はイラ・フォン・ハスペルクが各々担当。出演はペーター・カーン、バルバラ・ヴァーレンティーン、エンツィ・フクス、カーチャ・ルーペ、アネリーゼ・ガイスラーなど。

1978年製作/西ドイツ
原題または英題:Flammende Herzen
配給:ドイツ文化センター
劇場公開日:1980年12月1日

ストーリー

バイエルンの小さな町でキオスクを経営するペーター(ペーター・カーン)に、ひょんなことから憧れのアメリカ行きのチャンスが訪れる。彼は知り合いの女(アネリーゼ・ガイスラー)に店をまかせ、ニューヨークヘと飛び立っていった。見知らぬ大都会の町は、ペーターにとって目をみはるものばかりだったが、そんな彼が、ひとりの自暴自棄になっている女を助け、家まで送っていくことになる。彼女はカローラ(バルバラ・バレンティーン)というドイツ人で、数年前にGIについてニューヨークに来たのだが今はそのGIとも別れ、場末の小屋で歌手をしているとペーターに打ち合けた。急速に親しくなった二人は在来ドイツ人たちのための十月祭に参加し楽しい時を過ごすが賞品の乳牛を連れて一晩中街をさまよううちに、とうとうカローラの不満が爆発する。彼女は食肉解体場でペーターを無視して初対面の男に身を任せてしまう。その場を黙って去ったペーターは、ある港の廃屋で故郷のキオスクが繁盛している様子を思い浮かべる。安らぎの地はやはり故郷だと悟った彼は、ニューヨークを発つが、町に戻ってみると、そこには、想像とはまるで違う、さびれた惨めな店の姿があるのだった。

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