若き日の夢

解説

ヘンリー・R・サイモンズの原作を、ジョン・B・クライマーが脚色し「愛の虚言」等と同じくW・S・ヴァン・ダイクが監督したもので、主役は「恋文無用」「センチメンタル・トミー」のギャレス・ヒューズと、「芸は下手でも」「桜咲く頃」のベシー・ラヴである。

1922年製作/アメリカ
原題または英題:Forget-Me-Not

ストーリー

貧しき母の手に育てられる事ができないので、生まれたばかりの女の子は孤児院の前に捨てられた。その子は成長して美しい娘アンとなり同じ孤児院に養われているジミーと仲良しであったが、2人は別々の家庭へ引き取られることになり、娘は貧乏音楽家のもとにおいて音楽を仕込まれる。ジミーは今は相当の暮らしをしているアンの実の母のもとに引き取られた。母はかつて捨てた娘の行方を尋ねて求め得ず、かくはジミーを養うことにしたのである。数年の後、アンが音楽演奏会で大成功を収めたとき、聴衆の中にあったジミーは孤児院時代の恋人の面影を、その美しい演奏者に見い出だした。かくて、運命の手に弄ばれて、離れ離れに漂っていた母と娘も再会し、若人2人の上に歓喜の目が恵まれたのであった。

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