「字幕のおかげで作品の核心に触れた。」ワッツタックス スタックス・コンサート ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5字幕のおかげで作品の核心に触れた。

2023年9月19日
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鑑賞方法:映画館

PFMブラック&ブラックでの上映。アマプラでも観るのを我慢して、劇場での機会を探ってたので迷わずポチっ。
上映後のゲストのピーターバラカン氏曰く「PBMFFでも上映したいけど(権利と価格で)なかなか実現できなかった」「とてもきれいな映像だった」。この上映のために新たに字幕を作成したもののフィルムには焼き付けていないとのこと。そんなスペシャルな上映だとは梅雨知らずだったけど、おかげで理解が進んだ。
ロサンゼルス・メモリアル・コロシアムでのライブは確かに熱い。そしてルーファス・トーマスがグランドに降りてきたオーディエンスを席に戻す件や人気プロレスラーの登場よろしくなアイザック・ヘイズの、ゴールドのチェーンベスト?は必見!サイコー過ぎた。
一方で、ライブシーン以上に興味深かったのが黒人の会話のダイジェスト。これぞ、この映画の核心部分。一見タランティーノ作品にあるあるな、無駄にも思える賑やかしのお喋りパートかなと思いきや、当時のアメリカの黒人の置かれてる環境が赤裸々に語られる。印象に残ったのは(正確ではないけど)「どうして黒人が生きていくために、黒人自らが社会を変えようと努力しないといけないのか」。このセリフにはさすがに痺れた。

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ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。