楽園の盗賊
解説
レオナード・メリック氏の小説「俗人共」The Worldlingsをフランセス・マリオン女史が脚色し「ベラ・ドンナ」等と同じくジョージ・フィッツモーリス氏が監督したもので主役は「桃色の夜は更けて」「ホワイト・シスター(1923)」のロナルド・コールマン氏「ボーケール」のドリス・ケニヨン嬢、今メトロ・ゴールドウィンで売り出しのアイリーン・ブリングル嬢等。ハワイにロケーションした美しい映画である。
1925年製作/アメリカ
原題または英題:A Thief in Paradise
ストーリー
モーリス・ブレークは長年の不運続きで今はサモアに零落した生活を送っていた。彼の仲間のフィリップ・ジャーディンの許へ父から迎えの金が届いた時、フィリップは鮫に殺された。フィリップの内縁の妻ローザはブレークに薦め、フィリップの身代わりとして彼の父の家へ乗り込ませる。ブレークはジャーディン家の息子として迎えられ、父の旧友サヴィル牧師の娘ヘレンに逢って彼女を恋したが、偽りの生活をしている我身を顧みて黙っていた。ローザはこの間に常にブレークを脅迫して贅沢な日を送っていた。水泳着を着た美人だけで馬上のポロ・ゲームが行われた。行われた時、ヘレンの乗った馬が逸走した。ブレークは彼女を救い、この時初めて二人の恋は囁かれた。二人はしばらくして結婚し飛行機にのって新婚旅行に出発したが、ブレークを恋していたローザがヘレンにブレークの前身をすっぱぬいたので、ヘレンは父の家へ帰って来るブレークはジャーディンに総てを告白したがヘレンが許してくれぬので絶望の極自殺を計った。初めてヘレンは誇りを棄てて彼の身を案じた。かくてブレークの健康が快復した時、彼等は2度目の新婚旅行に出発した。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョージ・フィッツモーリス
- 脚色
- フランセス・マリオン
- 原作
- レオナード・メリック
- 撮影
- アーサー・C・ミラー