夜霧の港

劇場公開日:

解説

「スキピイ」「百万円貰ったら」「目撃者」のウィラード・ロバートソンの原作を小説家ジョン・オハラが脚色し、「化石の森」のアーチー・L・メイヨが監督した。撮影は「ターザンの復讐」その他M・G・M作品を手がけたチャルス・クラークの担当フランス映画「望郷」「我等の仲間」などのジャン・ギャバンが渡米して主演し、助演には「生きている死骸」のアイダ・ルピノ、「肉体と幻想」「運命の饗宴」のトーマス・ミッチェル「情熱なき犯罪」のクロード・レインズらがでている。

1942年製作/アメリカ
原題または英題:Moontide
劇場公開日:1947年2月

ストーリー

カリフォウルニア州サン・パブロの波止場に働くフランス人ボボは、酒と喧嘩には人一倍強かった。ある日彼はいつものように酒場で泥酔したが、翌朝気がついてみると、昨夜酒場で会った男ポップ・ケリーの帽子を被ったまま寝ていた。そこへ昨晩酒場で一緒になった中国人ヘンリーがやってきて、ポップ・ケリーが殺されたと語るので、不安にかられたボボはタイニイを訪ね、それとなく昨晩のことを聞きだそうとするが、なぜかタイニイは言葉をそらし、サン・フランシスコに仕事をみつけたから今晩一緒に出発しようと勧めるのだった。その晩ボボは身投げの女アナを救い自分の宿に連れてくる。翌朝彼女はボボの親切に感謝しながら立ち去った。そこへタイニイがやってきて、ボボが泥酔して無意識にポップ・ケリーを絞殺したのだと恐喝するが、かえってボボの反撃にあい逃げ帰る。アナはボボを慕って再び彼のところへ戻ってきたので、二人はお互いに愛し合っていることを知り、結婚する。結婚式の直後ボボがドクター・ブラザースのモーターボートの修理に出かけたあとへ酔っ払ったタイニイが訪ねてくる。アナはタイニイが殺人の罪をボボになすりつけたことをなじると、身に覚えのあるタイニイは乱暴を働きアナに重傷を負わせた。しかし、ドクター・ブラザースの親切な介抱により彼女の一命はとりとめられ、ボボに追われたタイニイは海に逃げたが波にのまれてしまう。やがてアナの傷もいえ、ボボとアナの楽しい生活が始まった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

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映画レビュー

4.0アイダ・ルピノ×ジャン・ギャバン

2024年9月21日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

アイダ・ルピノ主演作なので観たら、ジャン・ギャバンが英語を喋っているのを初めて観た😄笑 この二人のラブストーリーと並行して殺人事件エピソードが見え隠れする映画🎥 物語は酒場から始まり、飲んだくれのボボ(ジャン・ギャバン)が描かれる。彼は他人の彼女を横取りしようとするが、特に彼女を好きなわけではなく、彼女の服を褒める程度。この酒場で話題になっていたのは、ポップ・ケリーという老人が絞殺されていた殺人事件。 そんなボボが浜辺付近で入水自殺しようとしていた女を助ける。彼女はアンナという人で、これがアイダ・ルピノ。ボボはアンナを自分がとりあえず住んでいる餌売り小屋に連れていって寝かせてやるが、彼女に笑顔は無い。 そんな彼女が入水自殺の理由を話そうとするが、ボボは遮って聞くつもりはない。そんな二人が結婚をしようとするのだが、老人を絞殺したのはボボ?という疑惑が……。 なかなか面白いドラマだったが、やはり若いアイダ・ルピノが美しくて見事な感情の起伏が体現されていたと思う。不幸と幸せの絶頂というギャップのある難しい役を見事に演じていた🌟 さすが‼️

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たいちぃ