二人のメロディ

解説

米国でラジオ歌手として人気のあったジェームズ・メルトンが「彼女は制服が好き」「運ちゃん武勇伝」のパトリシア・エリスと共に主演を演じる映画で、リチャード・マコーレイの原作を「空の特権」のジョージ・ブリッカー、「山の法律」のルシー・ウォード及びジョセフ・K・ワトソンが協同脚色し「ベンガルの虎」のルイ・キングが監督に当たり、「灼熱のタイヤ」のアーサー・L・トッドが撮影した。助演は「コリーン」のマリー・ウィルソン、「カリアンテ」のウィニフレッド・ショウ、「海を嫌う船長」のフレッド・キーティング、舞台からのディック・パーセル、「無限の青空」のクレイグ・レイノルズ等の面々である。

1937年製作/アメリカ
原題または英題:Melody for Two

ストーリー

トッド・ウィーヴァーの音楽団の編曲者メル・リンチは、デビュウの前夜に突然無茶な増俸を申出たのでトッドに拒絶され、そのため楽団を飛出してしまった。ブルース歌手ゲールは彼がいなくては演奏会が駄目になるのでトッドには秘してリンチと相談の上ジョージ・ミラーという変名で彼の作曲を発表した。後でこれを知ったトッドは愛しているゲールに裏切られたと思い、今度はトッドが一座を止めてしまった。このため彼は楽壇から除け者にされ、彼と行動を共にしたリモース、宣伝係トロッターも失職した。ゲールはトッドを愛しているので、困っている彼を小さなダンス・ホールの指揮者に世話をしてやった。トッドは美しい金髪美人連のバンドを組織し、新しい作曲をする黒人を雇ってスウィング・ミュージックを発表したが、これが非常な成功を博した。このバンドはゲールの指揮するバンドとの対立を次第に深めて行ったが、ゲールが依然として彼を愛することには変わりはなかった。協力者であるゲールは前から彼女を愛していたので、嫉妬の念も手伝ってトッドを不利に落とそうと暗躍を続けていた。その後二つのバンドはあるラジオ会社でテストを受けることになったが、その夜トッド方のブルース歌手ローラ・レイはリンチに酒を飲まされて出演不能になった。彼の奸策を知ったゲールは、トッドに対する愛のしるしにローラに代って出演することになった。ラジオ会社ではトッド方のバンドを選んだが彼は熱心にゲール方の擁護をしたので、結局双方のバンドが同時に雇われ、ラジオを通じて華々しく競演することになり、ゲールは昔と同様にトッドの腕に抱かれた。

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