美人帝国

解説

コスモポロタン誌に連載されたアデラ・ロジャース・セント・ジョン女史作の物語を映画化したもので、アリス・D・G・ミラー女史が脚色し、「夜の女」「痴人哀楽」等と同じくモンタ・ベル氏が監督した。主役は「グリード」「ジョアンの嘆き」等出演のザス・ピッツ嬢が演じ、相手役は「相縁奇縁」「歌え!踊れ!(1926)」等出演のトム・ムーア氏と「陽気な巴里っ子」「爆笑七日間」等出演のリリアン・タッシュマン嬢が勤め、バーナード・ランドール氏が重要な役を演じているほか、ノーマ・シアラー嬢、コンラッド・ネーゲル氏、ジョージ・K・アーサー氏、ロイ・ダルシー氏、ドロシー・シーストローム嬢、ヘレナ・ダルジー嬢等が特に端役を勤め、またアン・ペニントン嬢も特別出演している。

1925年製作/アメリカ
原題または英題:Pretty Ladies

ストーリー

マギー・キーナンは1925年の喜歌劇界の興味の中心でブロードウエイの花形だった。彼女の奇妙なダンスや滑稽な科白は観客の賞賛と同輩の嫉妬とを喚起した。しかしマギーは何うしたものか男に縁がなかった。彼女は人々から「地の塩」と呼ばれたが未だ嘗て恋された覚えはなかった。彼女の仲間は皆大勢の常連に取り巻かれてキャバレーや宴会に伴われたがマギーはいつも1人ぼっちで自動車に乗って自宅で寂しい夜食を採った。しかし彼女は恋人を夢想して2人分の食事を並べた。或る夜閉場して長いこと経て皆が帰った後で1人残っていたマギーはオーケストラ席から素敵な曲調が漏れるのを聞いた。鼓手のアル・カシデイが自作の作曲を完成したのだった。マギーが魅せられたように踊り始めた。そして掃除婦が舞台の上に残していた石鹸を踏んで誤ってアルの太鼓の上に落つこつた。アルは太鼓を破かれて怒った。翌朝アルは新しい太鼓に添えてマギーの詫び状が来ているのを発見した。そしてアルの新曲をマギーが舞台にかけると大成功だった。マギーとアルとの親交はやがて恋に成長した。金髪美人のセルマはマギーの人気を妬みアルを横取りしようと企み、彼に自分の為に新曲を作ってくれと頼み一緒に宴会に行き度いと言った。おだてられたアルは承諾した。アルに首ったけ惚れているマギーは彼がセルマと一緒に出掛けるのを見て悲しんだ。そして友人に伴われて行った宴会にアルとセルマが来ていたので更に驚かされ、一晩中皆の笑い者にされ、帰る時には誰も送ってくれなかった。セルマはマギーを侮辱する言辞を奔したのでアルは怒った。かくてアルとマギーとは結婚しマギーは出産の為舞台を退いた。アルはセルマの為に新曲を作ったがセルマは成功しなかった。そしてセルマに誘惑されたアルはやがて悔悟してマギーの許に帰って来た。

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