パズル・スリラー ガバリンのレビュー・感想・評価
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B級の皮をかぶったA級の職人ホラー
子供の頃にテレビで観て以来、なぜかずっと心に残っている映画です。ホラーというより、どこか懐かしさを感じる不思議な作品で、今回でおそらく三度目の鑑賞になります。
物語は、ベトナム帰還兵で小説家の主人公が、叔母の遺した屋敷に住み始めるところから始まります。戦場で救えなかった仲間の記憶、行方不明になった息子、うまくいかなくなった妻との関係──そんな心の傷が「家」という舞台を通して形を取り、主人公を襲っていきます。鏡の奥に広がる異世界、ロープで降りていく闇、そして太った女のクリーチャー。どれも現実と悪夢の境目が曖昧で、当時子供ながらにとても怖かったのを覚えています。
改めて見ると、B級ながらも技術的にはしっかり作られています。照明は明るい場面ではハイキー、暗い場面ではローキーとコントロールが行き届いており、冒頭にはロングテイクの導入もあります。飛んでくる鎌などの小道具アクションも紐が見えないよう巧みに撮られていて、映像的な精度が高いです。クリーチャーの造形も手作業の質感があり、80年代ホラーらしい職人技を感じます。
ストーリー自体は荒唐無稽ですが、ベトナム戦争の後遺症や家庭崩壊といった1980年代アメリカ人男性の葛藤を、ホラーという形で具現化した映画でもあります。鏡の奥に潜む異世界は、主人公の内面世界そのものであり、戦友の怨霊や異形の女たちは、彼の罪悪感と喪失感の象徴として現れます。
一言でいえば、B級の皮をかぶったA級の職人ホラー。
派手さはありませんが、どこか温かみがあり、観るたびに当時の感覚が蘇ってきます。B級なお話ですが、なぜか好きな一本です。
鑑賞方法: U-NEXT
評価: 60点
作家が主人公
作家の育ての親代わりの叔母さんが死ぬところから始まる。主人公は一発屋のように一冊売れたが、2冊目が書けない。一冊目のホラー作品が人気で、次回作は戦争ものだと書こうと意気込む。家庭内も上手くいかない、妻で人気女優とは息子を失い、書けずに離縁される。夫婦仲が悪い訳ではなく、元妻が大人気女優過ぎたからだ。静かに書ける場所に、叔母が自殺した曰くのある家に引っ越してから、さー大変!幽霊だ!ウザい隣人たちだ!子ども押し付けられたぞ!現実と幽霊、さらには書いてる作品をモチーフにした昔話も、めちゃくちゃ絡みに絡んでグダグダだ!ただ、面白くない訳ではない…当時の技術て、これはすごいぞ!あとは観て下さい。後悔するかしないかはあなた次第!納得のできるオチか?だと???
誰が納得するかー!wwww
飽きさせずに観れたので楽しめます!是非!
続編も、…あるんだぜ?
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