「imaginary friend」バニーレークは行方不明 kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
imaginary friend
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最初は必ず騙されるミスリード・サスペンス。とにかく未婚の母アン・レイクの娘フェリシア(=バニー)が保育園登園初日からいなくなり、兄スティーブンや警察が捜査する展開。序盤から慌ただしく、娘の消失に狂ったようになるアンだったが、何から手をつけていいのかわからない状況。そもそも映像にはバニーの姿がいないのだ。
もしかして想像上の娘じゃないの?という疑問を持ちながら注視するのですが、途中から保育園創設者の一人フォードの言葉やニューハウス警部が推測する“想像上の友達”という発言が出てしまい、あ、これじゃないな!と気づかされる。冒頭のブランコやウサギの人形が引っ掛けじゃないんだな・・・
それ以外のミスリードとして、料理人が失踪、担当のダフネ先生が歯医者、変態家主のウィルソン、そしてホラー映画チックな“人形の病院”。そもそも人形があれば娘の存在を証明できるとか無理のある展開があるから、ますます想像という線も出てくる。もう、ミステリー・ドラマというよりミスリード・ドラマだ!
当時としてはイギリスとアメリカの文化の差もあったことだろう。未婚の母という設定もその両者の意識の差が出てくる。もしかして、兄の異常な愛から逃れるために子供を産む決心をしたんじゃないだろうか?と考えてしまうし、子供時代への回帰というのも精神鑑定では心神喪失扱いになるかもしれない・・・と、エンディング以降のことまで想像してしまう。しかし、裕福そうな暮らしを見るからに雑誌社にもちゃんと勤めてるんだろうし、世の中わかんないものだ。
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