爆弾ミックス

解説

「青鷺」等を書いた故ジェラルド・ボーモン氏の小説を「ミックス曲馬大王」の作者ハロルド・シューメイト氏が脚色し、活劇の監督として知られているルイス・サイラー氏が監督した「トニー大暴れ」「ミックス曲馬大王」等と同じくトム・ミックス氏主演の活劇である。相手役は「紅白乱舞」等に久の振りの姿を見せたマージョリー・ドウ嬢で、アーサー・クレイトン氏、ウィリアム・コンクリン氏、フランシス・マクドナルド氏なども出演している。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:Outlaws of Red River

ストーリー

今より凡そ半世紀前、アメリカ西部に起った殺伐なる物語である。レッド・リヴァー地方の安きを守る役人に鷹と綽名されたトムという強い男がいた。彼は幼い時移民の一隊に加わりこの地へ来る途中、盗賊の襲撃を受け一行中の仲良しの少女メリーと別れ別れになって以来、役人ダニングの手で養われ来った。当時、乗合馬車への盗賊の襲撃が頻々として熄まなかったので、トムは進んで彼ら逮捕の任に当り、自ら馬車を襲うて金を奪い賊の一人であると見せかけ、首尾よく賊の本據へ乗り込むことが出来た。そこで彼は久しく別れていたメリーが頭目サムの養娘となって暮しているのを見た。が、サムは彼が鷹であることを知り、一切を告白してメリーを救い出す様にと頼んだ。ところが児分のベンは頭目サムの地位を狙い、また兼てメリーを我が物にせんとしていた所から、計ってトムを亡き者になさんとした。トムはよく是れを察知して危きを逃れ、役人の応援を得に走った。トムより急を聞き知った役人の一隊は、装甲車に爆弾を満載して賊の本據を突いた。そして激しい戦の後に、盗賊輩を一網打盡にした。

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