白蛾は舞う

解説

「極光に踊る女」「心なき女性」等に出演したバーバラ・ラ・マー嬢がファースト・ナショナル社のスターとなっての第一回作品。イゾラ・フォレスター女史の原作、アルバート・シェルビー・ル・ヴィノ氏の脚色で、監督は「魔界の髑髏島」「クリスチャン」等と同じくモーリス・トゥールヌール氏である。ラ・マー嬢の対手は「ベラ・ドンナ」「絹擦れの音」等出演のコンウェイ・タール氏、「十誡(1923)」「無法者の掟」等出演のシャルル・ド・ローシュ氏、新進若手のベン・ライオン氏、「ニューヨークの魔窟」「恐怖の未来」等出演のエドナ・マーフィ嬢等である。

1924年製作/アメリカ
原題または英題:The White Moth

ストーリー

巴里ラテン街の物語。白蛾と呼ばれた美しい舞姫を、弟グラスとの結婚を止めようとして、ロバート・ヴァンタインは彼女に近づいた。白蛾が舞台で舞っている時彼女を嫉妬した彼女のダンスの対手なるエル・ヴォルカノーは彼女を狙撃したが、ロバートは彼女を助けニューヨークへ共に去って彼女と結婚する。ロバートが彼女と結婚した動機は、弟をして彼女の魅力に陥らせまいとするためであったが、エル・ヴォルカノーが再び現れて彼女に愛を求め始めたとき彼は自分が白蛾を愛している事を意識した。エル・ヴォルカノーはかつて棄てた舞姫ニノンに殺され、ロバートと白蛾とはついに心から愛しあう仲となった。批評ージャズとフラッパーの映画で、絢爛目も眩き作品。役割も良いし、香味と事件に豊かなもの。一般の観客に受けるであろう。(ニウス誌フランク・エリオット氏)

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