ノートルダムのせむし男(1939)のレビュー・感想・評価
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聖域
1930年にドイツから渡米した
ウィリアム・ディターレが1939年にRKOで監督した代表作のひとつ
チャールズ・ロートン(カジモド)の熱演が光る
セドリック・ハードウィック(フロロ)
トマス・ミッチェル(クロパン) も演技力/存在感を示していて
大抜擢のモーリン・オハラ(エスメラルダ)は少々かすむ
初々しく美しく神々しいが…踊りはいまいちで、フロロを狂わす官能性はどうかな?
風変わりなルイ11世(印刷術は奨励)
乞食と泥棒の貧民窟、ジプシー(ロマ)の取り締まり、魔女裁判の様子なども興味深かった
ノートルダム寺院を中心とした15世紀のパリのセットも豪華
支配階級の矛盾に怒る市民の迫力と反面、迷信や偏見で揺れ動く個人や群衆の心理にも揺さぶられる
これもドイツ人監督達が ハリウッドに持ち込んだ表現主義のひとつかな
アルフレッド・ニューマンの音楽にも揺さぶられます
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