ノートルダムのせむし男(1939)のレビュー・感想・評価
全2件を表示
Sanctuary! Sanctuary!! この時代でも原作準拠は無理だった。
原作がひっどい話の「ノートルダム・ド・パリス」。ディズニー版を観てかなりマイルドにしてあったので、昔の映画だとどうだろうっと思ってU-NEXTで観てみました。ディズニーに比べるとまだ原作準拠なのですが、こちらもラストは変えてありましたね。ですよね~。原作のまんまだと救いが無さすぎますよね~。
白黒の映像ですが、群集が集まるシーンなどは迫力ありました。ってかエキストラ多いな!カジモドも白黒ならではのインパクトがあります。間違いなくホラーテイスト!これは当時観てたら面白かったのではないでしょうか?
まぁ本作ではカジモドは救われなかったですが、エスメラルダは幸せになったのでまずまずだったのではないでしょうか?他の映画も気になる所ですが、原作準拠って映画の脚本家的にもありえないんだろうなぁっと思います。
聖域
1930年にドイツから渡米した
ウィリアム・ディターレが1939年にRKOで監督した代表作のひとつ
チャールズ・ロートン(カジモド)の熱演が光る
セドリック・ハードウィック(フロロ)
トマス・ミッチェル(クロパン) も演技力/存在感を示していて
大抜擢のモーリン・オハラ(エスメラルダ)は少々かすむ
初々しく美しく神々しいが…踊りはいまいちで、フロロを狂わす官能性はどうかな?
風変わりなルイ11世(印刷術は奨励)
乞食と泥棒の貧民窟、ジプシー(ロマ)の取り締まり、魔女裁判の様子なども興味深かった
ノートルダム寺院を中心とした15世紀のパリのセットも豪華
支配階級の矛盾に怒る市民の迫力と反面、迷信や偏見で揺れ動く個人や群衆の心理にも揺さぶられる
これもドイツ人監督達が ハリウッドに持ち込んだ表現主義のひとつかな
アルフレッド・ニューマンの音楽にも揺さぶられます
全2件を表示