ニュー・ムーン(1940)

劇場公開日:

解説

「歌う密使」「君若き頃」と同じくロバート・Z・レナード、ネルソン・エディー主演のオペレッタ映画で、オスカー・ハマースタイン2世、フランク・マンデル、ローレンス・シュウォブ合作・作詩、シグマンド・ロンバーグ作曲の同名のオペレッタを「禁男の家」のジャック・ドヴァルがロバート・アーサーと協力脚色したものである。音楽指揮は「育ち行く年」のハーバード・ストザート、撮影監督は「征服」のウィリアム・ダニエルス。助演者は「人生は四十二から」のメアリー・ボーランド、「歌う密使」のジョージ・ザッコ、「失はれた地平線」のH・B・ワーナー、「ベニーの勲章」のグランド・ミッチェルでこれは二度目の映画化である。

1940年製作/アメリカ
原題または英題:New Moon
劇場公開日:1948年2月

ストーリー

伯父が遺したニュー・オーリンズの農園へ行くためにフランスの貴婦人マリアンヌは、伯母と一緒にマルセーユから船に乗った。時は1789年のとである。船の船庫内にはニュー・オーリンズで奴隷として競売される大勢の追放者たちが監禁されていた。その中の一人チャールズはディヴィエール公爵で、国王に弓を引いた政治犯だった。彼は処刑を免れるために奴隷たちの中に紛れ込み脱走を企てていた。船中で舞踏会が催された時船庫内でチャールズたちが騒いだので、罰として彼らは食事を与えられないことになった。そこでチャールズは翌日船長に談判に行き、はしなくもマリアンヌに会った。マリアンヌも船庫内の騒ぎに悩まされて眠れなかった伯母に頼まれて船長に苦情を申し入れるつもりだったのである。チャールズが船員の一人と思い込んだマリアンヌは、船長に彼女の来意を伝えてくれと頼んだ。そして彼女は礼儀正しいチャールズに心をひかれてしまった。ニュー・オーリンズに着き自分の邸へ落ちついて、思いがけなくも船員だとばかり思っていたチャールズが彼女の邸の執事となっているのを発見した。マリアンヌの邸でパーティが開かれた時、秘密警察官リボウを乗せたフランス船「ニュー・ムーン」号がニュー・オーリンズに到着した。リボウがチャールズを逮捕するためにやってきたと聞いたマリアンヌは、初めてチャールズの素性を知り彼を邸から逃してやった。かねて「ニュー・ムーン」号の船長としめしあわせて脱出する計画を立てていたチャールズは、奴隷たちを集めて船を奪って出航した。リャールズを取り逃がしたリボウはマルティ・ニックへ花嫁の候補者たちを乗せて行く船に便乗して追跡する。チャールズを失い、幻減を感じたマリアンヌも、その船に乗ってパリへ帰ることになった。ところが船は途中でチャールズが乗っていた「ニュー・ムーン」号と遭遇した。食糧に困って救いを求めに来たのだが、海賊船と誤解されて「ニュー・ムーン」号は撃沈された。やむなく彼は応戦して激しい争闘の後リボウたちの乗っている船を乗っ取ってしまった。かくて船は航海を続けたが、暴風雨に遭い絶海の孤島に流れついた。チャールズはその島で彼が理想としていた小さな共和国をつくり上げた。マリアンヌは夜な夜な彼女の住居の窓の下に集まって来る求婚者たちに悩まされた。チャールズは2人が結婚すれがその御難から免れるといった。内心チャールズを愛していた彼女はいったん断ったが結局結婚式をあげる。その夜沖合にフランスの軍艦が現われた。フランスに革命が起こり、チャールズが自由の身になったことを知らせにきたのだった。

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