テキサスの五人の仲間のレビュー・感想・評価
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ロイヤルストレートフラッシュかハイカードか⁉️
これぞ「スティング」と並ぶコン・ゲーム映画の最高傑作ですね‼️町のバクチ好きたちの年に一度の大勝負‼️たまたま家族で旅行中に思わず飛び入り参加でポーカーのテーブルについたヘンリー・フォンダ。ところが、あまりにイイ手が来たのと、賭け金の工面で、フォンダは心臓麻痺で倒れ、ポーカーのポの字も知らない貞淑な、ジョアンヌ・ウッドワードの妻が西部の荒くれ男たちを相手に世紀の大勝負に挑む・・・‼️テキサスの荒野を狂ったように走る馬車の描写から典型的な西部劇かと思いきや、実は霊久馬車、みたいな人を喰ったようなシーンで始まり、息もつかせぬポーカーシーンのスリルから、思いもかけない鮮やかなドンデン返しに至るまで、これほど五人以外の登場人物と観る者を喰った作品はないでしょう‼️ジョアンヌ・ウッドワードの頑張る姿に誰もが感動するストーリーなのに、ラストのドンデン返しでまったく違った作品に様変わりするのが、なんとも痛快ですね。‼️私も映画にはこんな騙され方をして金を払いたいものです‼️初見以来、何十回と鑑賞しておりますが、結末を知ってからも何度観ても面白い‼️特に、すっかりウッドワードに惚れ込んだジェイソン・ロバーズなんか最後の最後まで騙されっぱなしで、娘の結婚相手に「お前も本物の女性(レディー)にめぐり逢え!!」とか言って、自分の娘の結婚式をブチ壊してしまう‼️このシーンなんか、ホントにアメリカの伝統的なホラ話みたいな雰囲気があって、とてもステキですよね‼️騙されてるんですけど‼️
大富豪
西部のあるバーで一年に一度大富豪によるポーカーのゲームが開催される。そこに馬車で旅行中の一家が偶然立ち寄りゲームの見物を申し出るのだが。
額の汗の一粒も見逃したくないし、こちらも手に汗握る。
映画にごまかしがなくこの手の映画の正しい文法で撮られている事に好感が持てる。
しかし逆に、文法通りなので、誰がグルなのか分かり易いし、結末は見える。そういう立場から言えば、締めのシーンに移行してからがやや冗長。もっとさくっと終わった方が綺麗で良いと思う。
今週の占い:ルールをちょっとずつ変える人にはご用心
ギャンブラー
前半、飛び入りでポーカーの大会に紛れ込んだ父ちゃんが有り金全部すって冷や汗をかき発作で倒れるシーンで「コメディタッチだけれどなかなか重たい作品だ」と思ったけれど、いろいろと覆されるような終わり方で古い作品だけれどなかなか変化球の利いた作品で面白いと感じた
機会があったらまた見直したい
すっごく面白い
クライマックスまでのポーカーの場面まででも最高に面白いのに、その後のネタ晴らしでは一本取られたという感じで、気持ちよくだまされた。まさか銀行のオーナーがぐるだったなんて、みんなだまされても仕方がない。ネタ晴らしの宴会ではそれまでの人柄と全く違った人格が現れて、演技のすごさを見せつける。テンポも構成もよくて、最後まで目が離せない。
映画まるごとポーカー
原題Big Deal at Dodge Cityとあるがこれは英国での題名、オリジナルはA Big Hand for the Little Lady 、邦題は「テキサスの五人の仲間」であるがポーカーと掛けたのだろう。本作はプロットが全てなのであらすじでもネタバレ厳禁、観てのお楽しみです。
西部劇ですがカウボーイも決闘も出てきません、それでいて手に汗握るこの緊張感は何でしょう。後味は微妙ですがポーカーを扱った映画としては秀逸、映画自体がポーカーです、心理ゲームの綾を見事に料理しています。大勝負が始まるまでは退屈でしょうが堪えて観てください。
下手なことは言えないけども。
観た人みんな「映画の邦題も素晴らしい」と思うはず。原題は「A BIG HAND FOR THE LITTLE LADY BIG DEAL AT DODGE CITY」なので、これは邦題を考えた人のセンスが抜群だと思う。ただ、邦題が素晴らしいという表現自体がネタバレになりかねないのがね…。
面白いのだが、欠点がある
総合:75点
ストーリー: 70
キャスト: 85
演出: 85
ビジュアル: 65
音楽: 65
周到に仕込まれた罠。非常に長い時間かけて練られた作戦である。本当に見事な大逆転勝利であり、相手にそれを全く悟らせないばかりか、負けても気持ちよく納得すらさせているのは天晴れで痛快。詐欺は勝つための作戦と準備が大切なのは言うまでもないが、最後の処理をどうまとめてつけて、いかにうまく撤退するかがまた重要である。その点で本作は抜かりが無いし、騙した相手を負けてなお気持ちよくさせている分、結末だけならばある意味では大傑作映画「スティング」以上と言えるかしれない。登場人物の設定と演技も良かった。
ところが残念ながら物語には一つ重大な欠点がある。それはヘンリー・フォンダに大逆転につながる最強の手がやってきたときのこと。フォンダは一生に一度あるかないかの手で、これで勝てると思っている。だが賭ける金が無い。勝てるのに金が無いから賭けにならず負ける。これはいい。
しかしこのとき、相手の五人にもいい手がやってきているということが問題なのだ。どんなにフォンダにいい手がやってきても、相手の手が弱ければさっさと降りられて勝負は流れてしまう。フォンダに最強の手がやってきて「絶対に勝てる」と言っているとき、五人の相手全員にも掛け金を積み上げる気になるようなそれなりに強い手が偶然にもやってくるというのは考えられない。どうやってフォンダはいい手がやってきたと宣言したときに、相手も掛け金を積み上げるほどのいい手が本当に偶然に来ていることを知ったのか、あるいはそうなるように仕込んだのかが全く触れられていない。だから起こる筈の無い奇跡でもない限り、この掛け金の積みあがる大逆転に繋がる大勝負が出来ないことになる。これは物語の中心に関わることなので致命的である。
それでも悪い映画ではないが、これがなければ高得点をつけて文句無く傑作映画と言えたのに、映画と異なり物語にあと一つ詰めが足りなくて残念でした。それと何故五人は恨まれ騙されるのかについてももっと時間を割いて欲しかった。
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