大空港のレビュー・感想・評価
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パニック映画ではございません。
「Airport」シリーズできちんとした映画はやはりこれだけですね。ジャクリーン・ビセットが若くて綺麗でこんな人がスチュワーデス(おっと、いまはCAと言うんでした)している飛行機であれば爆弾犯が乗っていようと乗ってみたい。大女優ヘレン・ヘイズが食えないババア役をやっていて流石に達者だし、モーリーン・ステープルトンの哀切な演技も相変わらず上手い。なお、後続の「Airport」シリーズはパニック映画ですけれども、これは大雪に見舞われた空港と爆弾犯を乗せた飛行機とを舞台にしたグランドホテル形式の人間ドラマなのでお間違いなく。
航空界事情
空港で働く様々な業種の人々とその家族、個性豊かな利用客達、滑走路周辺地区の騒音問題等、航空業界を多方面から描いた作品。すごく現実味がありました。管制官がレーダー圏外へ出て行く飛行機長へ送る、締めの言葉が必ず"good luck"で、その時コックピット内が一瞬寂しくなる感じが印象的でした。
機長Vernonの浮気相手のスチュワーデス、ピル中断を隠していたのだから確信犯ですな…。Vernonも義兄でもある空港長に悪態つく様子からして、このカップルにはどうも共感しませんでした。Vernonの妻が夫を案じて空港に駆けつけても見向きもされず佇む姿には(T_T)…修羅場の予感??
爆撃犯の妻が泣きながらオロオロと乗客達に謝る姿が不憫でした。保険金遺すどころか、多額の賠償金の可能性?、消せない不名誉と罪悪感を遺すことになってしまいましたね…。
無賃乗客常連のお婆ちゃん、他人事なら単に面白いけど…(^^;)。グリーン車から3人がかりで降ろされる常連とおぼしきお婆さんを実際見たことがあるので…その間電車は止まりますし…やっぱり困り者です。
トラブル対応の様子がとてもリアルで興味深いのですが、人間模様も細かすぎて、もっと事故対応に集中したかったです。
愛妻家でガッツのあるベテラン整備士Patroniが一番ナイスガイかな??
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