ただいま熱愛中

劇場公開日:

解説

ウィリアム・フェアチャイルドの舞台劇『邪魔をしないで』の映画化で、ミルト・ローゼンが「ナイアガラ」のリチャード・ブリーンと共同で脚色。TV出身のラルフ・レヴィーが監督したロマンチック・コメディ。撮影は「華麗なる激情」のレオン・シャムロイ、音楽は「女房は生きていた」のライオネル・ニューマンが担当した。出演者は「花は贈らないで!」のドリス・デイ、ロッド・テイラー、ハーミオン・バッデレイ、セルジオ・ファントーニ、レジナルド・ガーディナーなど。製作は「女房は生きていた」に続くアーロン・ローゼンバーク、マーティン・メルチャーの共同製作。

1966年製作/アメリカ
原題または英題:Do not disturb
配給:20世紀フォックス
劇場公開日:1966年7月5日

ストーリー

ニューヨークのベアード毛織会社の重役マイク(リチャード・ティラー)は、美人の妻ジャネット(ドリス・デイ)同伴でロンドン支社へやって来た。結婚5年のこの夫婦はいまだに熱愛を続けているが、好みが違うことから2人の間に時おり相違や誤解を生じる。マイクは着任そうそう財界の有力者に会うなど多忙な毎日を過ごすが、一方ジャネットは借家さがしを始めた。彼女は、ロンドン郊外の田園で貴族のような生活を望んでいた。お目あての借家が見つかり、ジャネットはごきげんに生活を始めた。そして駅までマイクを送っていくのが、毎朝の日課となった。その途中でさえも、夫婦間に小さないざこざが絶えなかった。やがて、結婚後初めての大げんかがあった。理由は、仕事に疲れて帰って来たマイクが、自分が買った椅子のペンキを、ジャネットが塗り直してしまったのを発見したことだった。数日後、マイクの会社では、中東から来たバイヤーたちを招いて、大パーティーをもよおした。その時、マイクの美人秘書クレアは、ホステスとして会社のために大いに力を発揮したが、それを見たジャネットは、クレアの態度に反発し、やがて妙な誤解から嫉妬心をおこすようになった。マイクへの対抗策としてジャネットは、自分にも恋人ができたようにみせかけ、マイクに嫉妬させようともくろんだ。そして、さっそく実行にとりかかった。それからというもの、ジャネットのところには連日、無名の贈り主から花や香水が届くようになった。贈り主は実は彼女と親しい家主のバネッサなのだ。しかし、マイクが浮気したのではないとわかった時、ジャネットは彼にあっさりと事と次第を告白した。数日後ジャネットは結婚記念日に使う時代ものの食卓を買うため古道具屋のポール(セルジオ・ファントーニ)の店を訪れた。しかしそこにはないので、2人はパリまで飛んだ。ところがパリのポールの出店で2人は、ちょうど出張でパリに来ていたマイクに出会ってしまった。今度はマイクが誤解してしまった。そのうえ霧のため飛行機が欠航し、ジャネットは偶然出会ったマイクの会社の社員に勧められてあるパーティーに出席することになった。そこで彼女はマイクと出会ってしまった。やがてダンスが始まり、マイクとジャネットは顔をあわせた。不快な事件が次から次へと続いたが、所詮この夫婦は互いに相手に自分が愛されていることを知るのだった。

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