草原の野獣のレビュー・感想・評価
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西部を生きる父と息子の決闘
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タランティーノ作の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(略して、ワンハリというらしい)の公開記念として、タランティーノがセレクトした作品の一つ。
自分の力で未開拓地を開いてきた大牧場主のリー・ハケットには、二人の息子がいたが、兄エドは自分に似ているものの、粗暴でトラブルを起こしてばかり。(気にくわなかったらすぐに銃を放つ)一方、弟デイビーはガンマンの素質は全くない、臆病なんだけれども心の優しい青年。ある事件をきっかけに、人を殺めてしまったエドは父親の工作によって救われるが、次々と波乱を起こし、父親リーもエドを庇いきれなくなって最後は……という話。
西部劇といっても、悪と正義の決闘というものではなく、父親と息子の確執を描いた悲劇なので、ヒューマンドラマ要素の強い西部劇なのかもしれません。
父親を演じていたヴァン・ヘフリンという俳優さん、好演でした。
ラスト、最愛の息子を失って、泣き崩れ、次男と婦人が手を差し出すシーンが印象的。
思わず、涙が出てしまいました。
白馬を捕獲するため、エドとクリーの兄ポールが馬に乗って競争するシーンが迫力ありました。
タランティーノ企画がなかったら、観ることもなかった映画かもしれません。なかなか、見応えがあり、自分にとっては、拾い物でした。
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