男性の血潮

解説

「踊るカレッジ」「青空」のフレデリック・ハズリット・ブレナン執筆になる小説から「ハレルヤ」「ビリー・ザ・キッド」のワンダ・タショック、「マダムX」「ウォール街の女將」のウィラード・マックの二人が協力してシナリオを作成し、「緑の処女地」「肉体の呼ぶ声」のチャールズ・ブレイビンが監督に当たったもので主なる出演者は「無冠の帝王」「暗黒街に踊る」のクラーク・ゲーブル、「戦う隊商」「燃ゆる海原」のアーネスト・トーレンス、マッジ・エヴァンス、「間諜X27」のルー・コディ、「希望の星」のマリイ・プレヴォー、「蹴球大学」のJ・ファーレル・マクドナルド、「ルンペンの天国」のハラム・クーリー、ジョン・ラーキン、ユージン・ジャクソン等。カメラは「マダム・サタン」「南方の放浪者」のハロルド・ロッソンが担当。

1931年製作/アメリカ
原題または英題:Sporting Blood

ストーリー

ジム・リレンスは広大な牧場を所有して名馬を飼育することにかけては彼に並ぶものがなかった。競馬界に於いて知らるる逸物「南方の女王」も彼の所有する馬であったが、使用人の不図した不注意から彼を殺してしまった。しかしこの名馬が生んだ「トミー・ボーイ」をジムは富豪のハートウィックに売った。ハートウィックは「トミー」を競馬に出場させ成功を収めたが彼の友人で巨万の富を有するルーデキングは妻の虚栄心を満足させるために3万ドルの高値で「トミー」をハートウィックから買わねばならなかった。しかし彼等夫妻はジム等の忠言を斥けトミーを虐使して競馬に出場させたので巨額の金を失い、ギャングの親分スカンロンに当初求めた時の半額で売り飛ばさねばならなかった。スカンロンにはルビーという情婦がいたが、スカンロンの一味のリッドと人目を忍ぶ仲であった。スカンロンは「トミー」の昔日の元気がないのも知らず、彼と気持ちを通ずる他のギャングの仲間を説いて「トミー」に賭けさせ、大いに儲けようとしたが失敗に終わったので、彼は身の危険を憂い「トミー」をルビーに引き渡し何処かへか姿を消した。彼女は「トミー」に就いてリッドと相談したが彼女を愛してこそいるが馬に就いては熱意を見せぬので、彼女は「トミー」を再びジム・リレンスの許に連れて行き、自らジム等と起居を共にしてトミーを昔日の名馬にすべく努力した。それと同時に彼女はギャングから抜け出て真面目に暮らそうと心掛けた。ジムとルビーの苦心が酬いられトミーはケンタッキーのダービーに出場することとなった。ギャングの一味が「トミー」の騎手を買収したことを秘かに知ったリッドは彼等の計画の裏をかいて見事「トミー」を優勝させた。それと知らぬルビーはリッドに対して憤慨していたが、ようやく真相を知り二人の愛はここに復活した。

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