地獄の道連れ
劇場公開日:1958年10月19日
解説
中南米のホンジュラスに1904年に起こった革命を背景に、軍資金を革命軍にとどける一米人の冒険を描くアクション・ドラマ。監督は「硝煙」のジャック・ターナー。マリオ・シルヴェイアとジャック・コーンオールの物語をカレン・デ・ウォルフがシナリオ化している。撮影監督は「テーブル・ロックの決闘」のジョセフ・ビロック。音楽はルイス。フォーブス。近頃多くの主演作品が封切られる「偽将軍」のグレン・フォード、「春来りなば(1956)」のアン・シェリダン、「反逆者の群」のザカリー・スコットが顔を合わせて主演し、「小さな無法者」のロドルフォ・アコスタ等が助演する。製作はベネディクト・ボジャース。
1956年製作/アメリカ
原題または英題:Appointment in Honduras
配給:RKOラジオ映画
劇場公開日:1958年10月19日
ストーリー
貨客船クレア・ルイス号は、現地政情不安という無電により目的地をホンジュラスからニカラガに変更した。ホンジュラスの革命軍プリエト将軍に軍資金を渡す任務をもつ米人船客ジム・コルベット(グレン・フォード)は、航路変更を抗議したがいれられず、深夜、船艙に監禁されていた5人の死刑囚を味方につけて助け出し、船を制圧した。そして高級船客ハリー・シェッパード(ザカリー・スコット)を人質に、夫と離れようとしない寝間着のままの彼の新婚の妻シルヴィア(アン・シェリンダ)をつれて、5人の囚人と共に海岸に船を近づけ、人跡未踏のジャングルに入った。こうしてジムをリーダーに8人の密林行がはじまった。首領ライエス以下の囚人は薄衣1枚のシルヴィアに欲情を燃やしたが、ジムは一同に鉄の規律を以てのぞんだ。ピューマ、ワニ、ピラニア等の脅威にたえて進む川をつたってのボートの困難な旅行は、上流人士ハリーの仮面をはぎとった。彼は囚人たちに猜疑心をふきこみ、ボートは彼等の1人に盗まれて、一行は陸を行くことになった。シルヴィアの心はジムにかたむいていった。独裁政府はジム上陸の報に、追求の手をのばしてきたが、一同はハリケーンに乗じて難を逃れた。やがて人里近くなった頃、さしものジムもマラリヤに倒れた。囚人達は彼を殺そうとしたが、シルヴィアは、彼が腹帯にまいていた軍資金を与えてジムの命を救った。意識を回復したジムは、自分の使命をシルヴィアにうちあけ、近くのインディアン集落で酒に酔っている囚人たちにたち向かい、遂にライエスをはじめとする彼等を倒して軍資金をとり返した。しかしこの戦いで、良心にめざめてジムにしたがったハリーは、射殺された。おりからプリエト将軍の軍隊が集落にやってきた。ジムは、再会を約してシルヴィアを港に護送する手筈をととのえてから、自らも軍隊とともに戦場に向かって出発していった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジャック・ターナー
- 脚本
- カレン・デ・ウォルフ
- 原作
- マリオ・シルベイラ
- ジャック・コーンオール
- 製作
- ベネディクト・ボジャース
- 撮影
- ジョセフ・バイロック
- 美術
- チャールズ・ホール
- 編集監督
- ジェームズ・レイセスター
- 作曲
- ルイス・フォーブス