劇場公開日 1955年9月23日

重役室のレビュー・感想・評価

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4.0ステレオタイプもいいですよ

2024年9月17日
PCから投稿

所謂企業ものの原点的な作品です。

正義感あふれる役員が様々な妨害を乗り越えて儲け主義の役員を打ち負かすという王道ストーリーなので現代の視点からすると、こんなに上手くいくわけない、と思いがちですがある意味で理想を追求するアメリカ人らしい作品です。

ホールデン先輩の実直な演技も出色ですが、さすがワイズ先生はキモを押さえた堅実な演出です。

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越後屋

4.0ロバート・ワイズ監督、初期の佳作

2022年5月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

TSUTAYA発掘良品の棚にあったのでレンタルしたDVDだが、TSUTAYA発掘に感謝(^^)
主演のウィリアム・ホールデンの熱演に感動させられると共に、バーバラ・スタンウィックの存在感も光る。

オープニングシーンが「ニューヨーク証券取引所(NYSE)から見たウォール街」というあたりから、すでにビジネス物語を描く雰囲気たっぷり。
そもそも、タイトルから会社上層部のドラマであることも想像していた。

ワンマン社長エイブリーの視線で描かれる冒頭部は、凝った演出。
社長の姿を描くことなく、社長の見ている風景を描く「一人称映画」として始まる。
しかし、その後は、オーソドックスな撮り方をしているので、冒頭部「一人称」が光る。

ワンマン社長の顔が映ることなく、社長が突然死。そして、ワンマン社長だったことから、今後の会社の在り方・次期社長選出など、重役たちの思惑ドラマが描かれる。
その合間に、ウィリアム・ホールデンの妻を演じるジェーン・アリソンが夫を支える気持ち、亡くなった社長の親友女性バーバラ・スタンウィックなどのエピソードが描かれて、下手すると「重役室ドラマとして重くなりそうなのを避けたバランスの良さ」が上手い。

ロバート・ワイズ監督の初期の佳作。

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たいちぃ