新13階段への道

劇場公開日:

解説

ヒットラー率いるナチス・ドイツの残虐行為をおさめたフィルムをアメリカ、ドイツ、フランス、スウェーデンなどから集めラルフ・ポーターが脚本・監督しジョセフ・ブレンナーが製作した、セミ・ドキュメンタリー。日本語版解説は、川部修詩が行っている。

1966年製作/アメリカ
原題または英題:Affer Mein Kampf
配給:日本インターナショナル
劇場公開日:1968年7月27日

ストーリー

○1929年~33年、世界は未曽有の経済恐慌にみまわれた。そうした中で、ヒットラーのナチスは頭をもたげ、急速に躍進、32年にはパーペン内閣の第1党となり、33年には政権を獲得、ヒットラーは、ドイツ宰相となった。 ○ナチスは世界征服を終局の目的とし、その「指導者民族の原則」により民族的憎悪をあおりたてて育成して行く。ゲシュタポ、親衛隊、保安隊などを組織し歴史に前例のない規模で、戦争犯罪をおかして行く。 ○1929年に批准された、捕虜取り扱いに関する国際法の基礎となる、戦時捕虜条約も踏みにじられた。捕虜は虐殺され、危険作業にかり出され、強制収容所に送られ、あるいは銃殺された。それは「国際法を頭から無視した計画的殺人」であった。 ○ドイツはまた、国際海上法も無視。そのため定期船ベナレス号は、戦闘水域の外で、警告なしに撃沈され、250名の乗客が、命を失った。 ○軍事占領下の住民に対しては、1907年ハーグ平和会義で採択された「陸戦法規と慣習に関するハーグ条約」があるが、この条約の各項も全面的に侵害、占領下の国では、多くの住民が犠牲となった。 ○ヒットラーの下で完成した、強制収容所制度が、君臨し、老若、男女、子供をとわず、人間がガス室やかまどで、殺されていった。その数は、少なく見積もっても、1200万人といわれる。またここでは、さまざまな生体実験が行われ、人知の及ぶ限りの恐怖が、快楽として演じられていた。 ○特にひどい迫害を受けたのが、ユダヤ人であった。ユダヤ人は、ユダヤ人であるとの理由だけで、次々と殺された。ナチスのユダヤ人500万以上という大虐殺は、世界史上最大の犯罪である。--ドイツ・ナチスの敗北により、こうした残虐は消えた。しかし、我々はまた、いつこうした恐怖に出会うかわからない状況におかれているのではないだろうか……。

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