修羅の闘牛

解説

ボール・グイン氏の小説に基づき「歩き疲れて」「喇叭島」等と同じくトム・テリ ス氏が脚色監督したもので主役は「女性の敵」「武士道華かなりし頃」等出演のペドロ・デ・コルドヴァ氏で相手役は「氷原の雄叫び」等出演のルネ・アドレー嬢が演じ、グスタフ・フォン・セイファーティッツ氏マメエル・グラナド氏、ドロシー・ルース嬢等が助演している。

1924年製作/アメリカ
原題または英題:The Banaolero

ストーリー

デ・ヲ・トルレ侯爵のために名誉を汚され妻を死に致らしめられた龍騎兵大尉ドラ ンドは復讐を誓い、娘ペトラを侍僕フリンに託して山賊の頭梁となり侯爵の一子ラモンを拐かした運命は奇しくラモンとペトラとペトラは恋に陥る。ドランドは怒って娘に思い切れと言う。失望したラモンはセビリヤに赴いて闘牛士となった。闘牛競技の日、今や行政長官として威を振るう侯爵は踊子コンチャと共に見物に来た。コンチャはかつてラモンに言い寄って拒まれた腹いせに、侯爵に願って未だ疲れていない牛をラモンに殺させる。この結果、ラモンは大負傷を被る。ドランドは侯爵にラモンこそ侯爵の子であると告げる。傷ついたラモンが送られる途中、またしてもドランドの手の者がラモンを奪って山中に逃れた。捜索は始められた。侯爵はドランドの山賊としての罪を赦し捜索隊に加える。ドランドはついに発見したがその身に致命傷を受けた。彼はラモンと己れが娘ペトラの手を結んで瞑目した。

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