「不釣り合いだけどお似合いの二人」恋しくて(1987) 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
不釣り合いだけどお似合いの二人
片想いに三角関係ラブ…。
高校生男女3人が織り成す学園ロマンス。
邦画でこの手の作品を作るとベタになりがち。
でもそこは、青春映画の名手、ジョン・ヒューズ製作・脚本。
切なくもユーモア交え、等身大の物語に仕上げている。
実質主人公は、男子高校生キース。
家でも学校でも変人扱い。
学園のマドンナ的のアマンダに密かに片想い。
でも最も感情移入してしまう登場人物は、キースの幼馴染みのワッツ。
ボーイッシュなドラムガール。
見た目も口調も男の子のよう。
そんな彼女は、何故だか知らぬが冴えないキースにずっと片想いしている。
当然キースは気付いていない。
ワッツもあくまで仲の良い友達付き合い。
色々相談に乗る。
でも、アマンダへの想いを打ち明けられた時は…。
応援したり、車を貸してあげたり、時には運転手を務めたり…。
切ない。
キースはアマンダとデートを。
が、アマンダの元カレが罠にハメようと。
危うい所を、周囲の協力もあって切り抜け、逆にギャフンと言わせる。
あの不良友、ナイス!
ここら辺、痛快爽快。
さて、恋の方は…?
キースが選んだのは…?
オチは予想付くし、予定調和だが、やっぱりこうでなくちゃ!…と、心地よい。
見た目は不釣り合いだけど、ずっと仲良くて、お互いの事を知ってて、お似合い。
エリック・ストルツは冴えない変人くんにしてはちょっとイケメン過ぎかな、と。
アマンダ役、リー・トンプソンは可愛い。確かに可愛さは、彼女の方。
だけど、役柄的にも魅力的なのは、ワッツ役のメアリー・スチュアート・マスターソン。誰もが、ボーイッシュな彼女の恋こそを応援したくなる。
キースの妹もナイス好助演だった。
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