劇場公開日 1998年7月18日

「クライム・サスペンスの傑作だ。」L.A.コンフィデンシャル 瀬戸口仁さんの映画レビュー(感想・評価)

4.5クライム・サスペンスの傑作だ。

2024年9月17日
PCから投稿

一連の事件の裏に潜む闇を暴く犯罪映画であり、人物描写を重視した人間ドラマでもある。真相探しの筋書きと、1人1人のキャラクターを作り分けた脚本が素晴らしく、俳優陣がその期待を上回る演技を見せている。

本作が出世作となったラッセル・クロウとガイ・ピアースは、それぞれ武骨な熱血漢と、上昇志向のエリート刑事を熱演。ケヴィン・スペイシーも、世俗にまみれつつ、いつかどこかで正義を求めていた刑事を好演。

出演者の持つ熱量と、物語自体の密度が重なりあい、見ごたえのある犯罪ドラマに仕上がっている。

長い映画だが、何度でも見れるし、グッと来るものがある。濃厚な雰囲気を醸し出しており、非常に味わい深い、クライム・サスペンスの傑作だ。

瀬戸口仁