「嘘をついた人たちと嘘を見抜いた人たち」L.A.コンフィデンシャル Don-chan(Daisuke.Y)さんの映画レビュー(感想・評価)
嘘をついた人たちと嘘を見抜いた人たち
1997年の作品。
舞台は1953年のロサンゼルス、軽く時代劇。
『ローマの休日』を視聴してるシーンもある。
深キョン主演の『下妻物語』でも『ローマの休日』をTV視聴してるシーンがある。
時代の象徴としても使えて、映画好きな人も喜ぶシチュエーション。
今作はトイレも登場していた。
小物やファッションや景観等もその時代のものを揃え、生活水準や慣習も考慮し、トイレ等インフラに関することまでリアルな再現をしているのは見どころ。
美しさの裏側を惜しげもなく描いてくれている作品。
数少ない女性キャラの中で、美人な娼婦を演じるキム・ベイシンガーが存在感があり、見方によっては『ガンダムSEED』シリーズのラクス・クラインほど目立っていて、もしかしたら影の主役なのかもしれない。
頭脳派の刑事と熱血漢の刑事のコンビがクライマックスを盛り上げてくれて、結末も見事だったし、エンドクレジット中の映像で伏線を回収したりして良かった。
腑に落ちない箇所があったので再視聴しようかなと思う。おそらく見れば見るほど、考えれば考えるほど味がするタイプの映画。
飛び抜けて魅力的な人物がいるかと言われれば不在だが、視聴後じわじわと良い映画だったなあと思わせてくれる。
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