「【”罪を逃れて笑う男を探せ。”50年代のL.Aの深い闇を、性格も捜査方法も違う二人の刑事が暴く過程をスリリングに描いた映画。刑事としての正義を全うする二人の姿が強烈に印象に残る作品である。】」L.A.コンフィデンシャル NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”罪を逃れて笑う男を探せ。”50年代のL.Aの深い闇を、性格も捜査方法も違う二人の刑事が暴く過程をスリリングに描いた映画。刑事としての正義を全うする二人の姿が強烈に印象に残る作品である。】
ー 恥ずかしながらの初鑑賞である。未観賞だった理由は書かない。-
■50年代のロサンゼルス。
ダウンタウンで元刑事を含む6人の男女が惨殺される”ナイトアウルの虐殺”事件が発生した。
ロス市警が捜査に乗り出すなか、殺された刑事ステンズランドの元相棒・バド・ホワイト(ラッセル・クロウ)は殺された女スーザンと一緒にいた謎の高級娼婦リン・ブラッケン(キム・ベイシンガー)に接近する。
そして刑事たち、バド・ホワイト、エド・エクスリー(ガイ・ピアース)は巨大な陰謀に巻き込まれていく。
◆感想
・L.A.を舞台にギャング達や警察側の様々な人間の思惑が交錯するスリリングな展開と心理描写に、魅入られる作品である。
・ジャック・ヴィンセンス刑事を演じたケヴィン・スペイシーの姿も忘れ難い。
ー 彼が、真なる犯人から胸に銃弾を撃ち込まれた時に口にした”ロロ・トマシ”と言う言葉が、今作の鍵となるのは、観ていれば分かる。
最初に、”ロロ・トマシ”という言葉を使ったのは、刑事だった父が殉職したことと、犯人が捕まっていない事に憤るエド・エクスリー刑事だからである。-
・バド・ホワイト、エド・エクスリーが真相に近づいて行く過程の中で、真実 が徐々に明らかになって行く過程が面白いし、二人と高級娼婦リン・ブラッケンとの関係性の描き方も良い。
・億万長者であったピアース・モアハウス・パチェット(デヴィッド・ストラザーン)が裏社会で行っていた売春組織、ポルノ、麻薬・・。
ー だが、彼も巨悪に利用されていたという事実が分かるシーン。-
■ラストの、バド・ホワイト、エド・エクスリーと”敵”との激烈なる銃撃戦のシーンも見応えがあるし、その後真なる犯人に対して、対峙する二人の姿も印象的である。
<今作は、名優が多数出演しているので、彼らの演技合戦を愉しめるし、スリリングなストーリー展開にも一気に引き込まれるし、巷間で謳われているように確かに名品である。
機会があれば、大スクリーンでもう一度観たいモノである。>