劇場公開日 1998年7月18日

「記憶に残る名作」L.A.コンフィデンシャル aoironomeganeさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0記憶に残る名作

2020年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

興奮

この作品は1998年か翌年にレンタルビデオで観て、衝撃を受けたのを覚えている。当時はまだDVDではない時代で、1本レンタルするのも高かった記憶がある。それでも映画くらいしか娯楽がないのと、趣味は映画というステータスも混在していたかもしれない。
二十歳過ぎくらいで観たと思うが、同じように強烈に記憶が残っているのが、「セブン」と「ユージュアルサスペクツ」とこの映画。どれもとても好きな作品だ。この3本に共通していることがある。それはケビン・スペーシーが出演しているということ。偶然かもしれないし、どれも同じ時代の作品なので時代感覚で心に残っているのかもしれない。このあと、「アメリカンビューティー」でアカデミー賞をとったり、当時話題になった「ネゴシエーター」もよかったが、「ライフ・オブ・デビッド・ゲイル」のラストには衝撃を受けた。LAコンフィデンシャルでは、ラッセル・クロウとガイ・ピアースが前面に出ているが、演技としては前出の3作品の中でもっとも好みだ。
ラッセル・クロウはこの作品で知ったと思うが、とても好感触を抱いたのを覚えている。不器用だけど誠実で実直な性格・・・自分にはない部分に羨望を感じたのかもしれない。この後の作品で「ビューティフルマインド」があるが、これで決定的にラッセル・クロウを好きになった。名作中の名作だ。ラッセリ・クロウの作品には当たり外れがあるかもしれないが、応援したい俳優の一人だ。
ガイ・ピアースもこの作品で初めて知ったが、その時はあまりいい印象を持たなかった。役柄的に狡猾な性格で、のし上がっていくことしか考えていないので嫌なヤツくらいにしか思っていなかった。その後「メメント」や「ハート・ロッカー」「ロックアウト」も観たが、LAコンフィデンシャルにガイ・ピアースが出ていることを知ったのは、「ロックアウト」の後だったと思う。それほど記憶になかったのは恥ずかしい。
そしてキム・ベイシンガーは当時で40歳を回っているが、尋常じゃなく綺麗だ。見惚れてしまう。そして、この作品で助演女優賞をとっている。そこに見惚れたのかもしれない笑。
とにかく、これだけいい俳優が揃っている作品は、魅せるものが詰まっているってこと。当時はストーリーがすごくいい!と思っていたが、それだけじゃないことは今回改めて気付かされた。好きな作品でも、時代が経過しても気持ちは変わらないのは嬉しくなる。そうじゃなくなる作品もあるから。
こういう作品に今後も出逢えるだろうか。

aoironomegane