浮気征伐

解説

フレディリック・ロンスデール氏作の舞台劇をクララ・べランジャー女史が脚色し「返り咲く花」「グラムピー」等と同じくウィリアム・C・デミル氏が監督したもので、「駅馬車(1925)」「性の敵」等出演のベティー・カンプソン嬢と「子の心親知らず」「禁断の楽園」等出演のアドルフ・マンジュウル氏と「ステラ・マリス」「自由結婚」等出演のエリオット・デクスター氏とが共演し、ザス・ピッツ嬢、クレア・アダムス嬢等が助演している。

1924年製作/アメリカ
原題または英題:The Fast Set

ストーリー

リチャード・ソーンズという小説家は妻マーガレットとの間に可愛い子供も有り家庭は円満だった。職工上著作に没頭してして妻を顧みぬ風があった。マーガレットは文士や詩人たちが訪問して来ては夜遅くまで長座するに弱り抜いて居たが、ある時彼女は友達のフェイに誘われカフェーにお茶を飲みに行って計らずもアーネスト・スティールという紳士と知り合いに成った。スティールという男は女をあやすことが上手で忽ちマーガレットの心を捕え、その後1、2度彼女と逢う様に成った。是れに感付いた夫のリチャードは妻のいかがわしい客を招待した晩餐の席に、路傍からモナという売春婦見たいな女を連れて来て同席させ、客人たちを驚かし皆の油をしぼったが、そのため妻の感情を酷く害して、一時は夫婦別れにでもなるかと思われた。しかしモナとスティールの取り持ちで、それも仕舞には丸く治まったのである。

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