唄へ!踊れ!(1933)

解説

「ラジオは笑う」「響け応援歌」のビング・クロスビーが主演する映画で「鷲と鷹(1933)」「響け応援歌」のジャック・オーキーと「ナイトクラブの女」のスキーツ・ギャラガーが共演する。「空の花嫁」の脚色者ジョセフ・L・マンキーウィッツが書き下ろした台本により「パアミイディス」「国際喜劇ホテル」のエディー・サザーランドが監督し「深夜の紳士」のテオドル・スパークールが撮影した。歌詞は「響け応援歌」と同じくサム・コスロウが書きアーサー・ジョンストンが作曲している。助演者は「新世紀」のジュディス・アレン及びハリー・グリーン、リリアン・タッシュマン、キティー・ケリーその他である。

1933年製作/アメリカ
原題または英題:Too Much Harmony

ストーリー

マクス・マーリンのレヴュー「1932年のカクテル」がシカゴで終演した時、スターのエディー・ブロンスンは許婚のルシルに会うため飛行機でニューヨークへ出発したが、途中オハイオの小さな町に不時着陸を余儀なくされた。彼は汽車を待つ間の時間潰しに寄席へ入ってみるとディクスンとデイという喜劇役者の戦慄すべき妙技が演じられていた。しかしデイの恋人ルス・ブラウンの唄はエディーを喜ばせた。興行主のマクスが新しい女優を探しているのを知っていたエディーは、ルスにニューヨーク行きを進めたが、彼女は友達のディクスンとデイが一緒でなくては嫌だというので彼はやむなく同意した。興行主のマクスはかつてディクスンとデイの全盛時代を知っていたので、再会を喜んだが、彼らの稽古を見るに及んで、昔のドタバタと変わって詰まらぬ演し物なので落胆したが、ルスの唄に惚れこんで彼ら3人を契約する。この間にエディーとルスはお互いに憎からず想い合う仲となるが、ルスにはディ、エディーにはルシルという許婚があるので困っていた。1差の喜劇女優パッシイ・デューガンはこれを見て1策を案じ、デイに協力を頼む。デイはエディーとルスの決心が固いのを見て、ルスに体する恋を諦め、ルシルにエディーとの婚約を破棄させるため努力することになった。彼がルシルが数年前に知り合っていた100万長者の息子と称して彼女に電話をかけて、劇場の近所の酒場に呼び出し、自分も今は同じ1座に加わっているから、付き合ってほしいと頼む。ルシルは彼の持っていた札束に目がくらんで、これが狂言であるこをを見破ることができず、エディーとの婚約を破棄することに同意する。一方ディクスンとデイは昔の軽妙な芸風を取り戻して、2人のショウはすばらしい人気を呼び始めた。劇場でルシルは今までのことが狂言であったことを知ったが後の祭りであった。エディーは舞台で唄いながら、ルスにこの吉報をささやいた。

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