アパッシュ(1919)
解説
アデール・バフィントン女史の原作、ジョセフ・ド・グラス氏の監督になった人情劇で、ドロシー・ダルトン嬢が2役を演出している。『筋に行き詰まった際1人2役を筋の材料にすることが流行しているが、こうしたものから特殊の感銘は得られない。ダルトン嬢の2役は巧みに演ぜられ、パリ暗黒街の気分も良く出ている。』とニュース誌が評している。
1919年製作/アメリカ
原題または英題:L'Apache
ストーリー
パリへ音楽の修行に来ていた米国のヘレン・アームストロングは、焔に身を焦がす夏の虫のように、愚かにもハリスン・フォーブスという薄情男に己が誇りまでも捧げたが、パリの貧民層の中に生活する美しいナタリーにフォーブスが迷って、彼女を家に引き入れたのを見、自分が奔れたのを知ると、絶望の極フォーブスと争った挙げ句自殺する。彼女は臨終の苦しい息の下から自分と瓜2つのナタリーに、米国にいる祖父を悲しませないため、自分の身代わりになってくれと頼む。ナタリーはジャンという夫から苦しめられていた際とて、ヘレンとなることを承諾した。ハリスンがジャンに殺された時、嫌疑は彼女に懸けられたが、結局は万事判明してめでたく解決がつく。
全文を読む( を含む場合あり)
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョセフ・デ・グラッス
- 脚色
- R・セシル・スミス
- 原作
- アデール・バフィントン
- 撮影
- ジョン・ステューマー
- 美術
- Charles O. Seessel
- 編集
- ダンカン・マンスフィールド
全てのスタッフ・キャストを見る