蒼い渚

劇場公開日:

解説

「戦雲」の作家トム・T・チャメルズの長篇小説を原作に、「地下街の住人」のラナルド・マクドゥガルが脚色・監督した恋愛映画。撮影監督はミルトン・クラスナー、音楽は「オクラホマ!」などのアドルフ・ドイッチェが担当。出演は「戦雲」に続きこれが第2回目のハリウッド出演のジーナ・ロロブリジーダ、「裸のマヤ」のアンソニー・フランシオサのほか、「警部物語」のアーネスト・ボーグナイン、「肉体の遺産」のルアナ・パットン、ウィル・クルーヴァなど。製作アーロン・ローゼンバーグ。

1960年製作/アメリカ
原題または英題:Go Naked in the World
配給:MGM
劇場公開日:1961年9月5日

ストーリー

ニック・ストラットン(アンソニー・フランシオサ)は軍隊生活を終えて故郷サンフランシスコに復員するが、家に帰るのをしぶり、酒場から酒場へ。ナイトクラブでジュリー(ジーナ・ロロブリジーダ)という女と会い一目惚れ、彼女のアパートに泊まり、家へ帰らない理由を語った。ニックの父ピートは建築業界の大物で億万長者、仕事の鬼で家族にも絶対的な支配力をふるう。自分が軍隊へ入ったのも父の干渉を逃れるためだった、と。ニックはジュリーに結婚を申し込むが男はこりごりと断られる。ニックがホテルへ帰ると父が待っていて無理やり家へ連れ戻された。家族の生活は相変わらず、母のメリーや妹のイボンは父の命令に縛られ通し。が、息子を誇りに思っているらしい父に、ニックは反発しながらも愛さずにはいられなかった。しかし、父が仕事仲間の娘をニックに押しつけようとしたことからニックは家を出て、ジュリーと2人だけの生活に入った。やがて両親の結婚記念パーティ、ニックがいやがるジュリーを同伴して出席すると父のピートはかんかん。彼女は音に聞こえたコール・ガールで、ピートも客の1人だったのだ。怒りと無念さにニックはジュリーを床に叩きつけ、安宿を転々として酒びたりの放浪。が、彼女への愛情に負け一緒にメキシコへ発った。これを知ったピートは2人の後を追い、ニックの留守中、ジュリーと会い息子と結婚してくれるように頼んだ。息子を社会の日陰者にするよりは、むしろジュリーを迎えようとしたのだ。が、ジュリーは結婚するつもりはなかった。彼と結婚するには自分の過去が汚れすぎている。彼は彼女が知っているすべての男を嫉妬するだろう。2人の関係を続けることは彼にとって破滅以外のないものでもないに違いないとジュリーは考えた。彼女は、その日からニックにこれ見よがしに旅人の誰彼を相手に心にもない淫ぽんなふるまいをするのだった。ニックはそうとも知らず彼女の相手の男と殴り合いを演じ警察に連行された。だが、一たん腹を立てても必ず自分のところへ帰ってくるものとニックの愛情を考えたジュリーは愛する男のために海中へ身を投じてしまった。

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