「救い」思秋期 ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
救い
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ジョセフやハンナの夫、犬の飼い主の様に、衝動的に暴力を振るったり暴言を吐いたりするのは、私の周りでも何故か男性、特に中年以降の男性に多い気がします。男性は強くなくてはいけない、女は躾なくてはいけないという間違えた脅迫観念があるのでしょうか。それともただ単に弱い者相手に憂さ晴らしをしているのでしょうか。しかし、弱い者相手に暴力をふるっても結果的には復讐されることがあるのです。この暴力に対する態度が綺麗事として描かれていなかった事が良かったし、監督の強い意志を感じました。
周囲の誰もがハンナの事を気にかけませんでした。神すらもハンナの事を救えませんでした。会ったばかりのジョセフに救いを求める程ハンナは孤独でした。ラストでジョセフが初めからハンナを気にかけていた事を語るシーンがありますが、最終的にあれでハンナは救われたのだと思います。
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