たのしい知識のレビュー・感想・評価
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情報媒体から押し付けられる情報は、あくまで送り手の主張だと気づかせてくれる映画。
チョムスキー氏とフロイト氏とマルクス氏。
チョムスキー氏とマルクス氏に関しては、百科事典程度の知識しかないけれど、
みんな、それまでの既成概念を覆して新しいものの見方を構築した方ばかり!!!
それを”映画”という世界でやろうとしたのかなあ?
映像に現れる第三世界もヨーロッパにしたら、既成概念を覆した衝撃を与えた国々。
映像と言葉をあえて一致させないでいる画面とか、様々なことをやって、その映像と音声で、どんな情報を観る者に与えられているかを試しているように感じる。
言葉の”音”繋がりの連想のようなものや、登場人物には聞こえていない音を映像にのせることによって、そのギャップを眺めている場面等もあり、ここでも映像と音声と表現したいものの関係を探っているようにみえる。
「音と映像とを解体して…」と解説にあり興味を持ったが、それほどでもない。
ただ、インターネットを始めとするあらゆる情報媒体から押し付けられる情報をまともに受け取っていいのか、自分で吟味する必要があるなと気づかせてくれた点は大きい。
そういう意味でも学ぶことが大切なんだなあと思った。
ゴダールと政治9️⃣
バットマンやスパイダーマンなどのアメコミの写真にP・マッカートニーとR・スター。
ジョンとジョージが無し。
耳障りなビーって音が合間合間に流れお決まりの真っ黒な画面での語り。
ジガ・ヴェルトフ集団期、作っても結局は理解されずに放映されない。
何かゴダールって偏屈で嫌われ者なのか?
J・P・ベルモンドやJ・フォンダとも仲違いしてるし。
刺激的な映像の数々に圧倒されるがこれらの作品群を映画として大衆に観せるには無謀。
シネフィルを自称している輩やインテリに頭脳明晰なそれこそ労働者の苦悩に暴動を起こそうと切羽詰まった状況に環境とは皆無な連中が好む作品でしょう。
なんだかんだでゴダールも好きな映画を撮れる環境にあり労働者レベルの人間では決して無いのだから。
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