「情報媒体から押し付けられる情報は、あくまで送り手の主張だと気づかせてくれる映画。」たのしい知識 とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)
情報媒体から押し付けられる情報は、あくまで送り手の主張だと気づかせてくれる映画。
チョムスキー氏とフロイト氏とマルクス氏。
チョムスキー氏とマルクス氏に関しては、百科事典程度の知識しかないけれど、
みんな、それまでの既成概念を覆して新しいものの見方を構築した方ばかり!!!
それを”映画”という世界でやろうとしたのかなあ?
映像に現れる第三世界もヨーロッパにしたら、既成概念を覆した衝撃を与えた国々。
映像と言葉をあえて一致させないでいる画面とか、様々なことをやって、その映像と音声で、どんな情報を観る者に与えられているかを試しているように感じる。
言葉の”音”繋がりの連想のようなものや、登場人物には聞こえていない音を映像にのせることによって、そのギャップを眺めている場面等もあり、ここでも映像と音声と表現したいものの関係を探っているようにみえる。
「音と映像とを解体して…」と解説にあり興味を持ったが、それほどでもない。
ただ、インターネットを始めとするあらゆる情報媒体から押し付けられる情報をまともに受け取っていいのか、自分で吟味する必要があるなと気づかせてくれた点は大きい。
そういう意味でも学ぶことが大切なんだなあと思った。
コメントする