「アホな設定なのにマジメな展開」パニック・マーケット3D たぁ〜ちぃんさんの映画レビュー(感想・評価)
アホな設定なのにマジメな展開
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津波によってスーパーマーケットに閉じこめられた13人に、一緒に流れこんできた5M級のホオジロザメが襲いかかるという、おバカ設定なのだが、閉鎖されたところから脱出を図るパニックものの定石をおさえた展開で、その障害となるサメが意外におとなしいのが本作の最大の欠点。
パニック・ホラーとして観るなら、観客は登場人物たちがいかにしてサメに襲われ食われるかが最大の楽しみのはず。
なのにサメ君は音や血にはちゃんと反応するが、自分から食べてやろうという積極性が感じられず、こちらが何かしない限り襲われないので、緊張感が伝わってこない。
後半、強盗殺人犯が正体を現しビックリ展開なつもりなのだが、特徴ある声なので最初から気づいてましたよ(笑)
この手のB級ホラーで13人中8人も生き残る高生存率もなかなか無いよね。
せめて、万引きした物を店員の彼氏にプレゼントするのが悪い事と本気で理解していない、それがバレてクビになっても悪いと思ってないクソ女だけは食われてほしかった...
あと本作、劇場公開時に3.11に配慮して津波のシーンをバッサリとカットしたらしいけど、お金払って観る客に失礼だし、B級だろうが製作者たちを愚弄する行為。
配慮するなら公開しなきゃいいだけの話しで、映画を切り刻んででも金儲けをしたいという配給元が一番不謹慎です!
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