「してやられました」アイアン・スカイ odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
してやられました
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宇宙物といえばエイリアンの侵略が相場だしナチスが月から攻めてくるなんて企画は思いついたとしても嘲笑されて没だろう、そこをクラウドファンディングで資金調達して作ってしまえるのだからハリウッドもおちおちしてはいられまい。ヨーロッパ映画だからナチスばかりかアメリカまでコケにしているところが面白い。反撃となればアメリカ軍の独壇場かと思いきや各国が宇宙戦艦を建造していたとは驚いた、石油利権ならぬ月の資源の内輪もめで第一次宇宙戦争、日の丸宇宙船の攻撃が体当たりなのも痛いが仕方ない。
全く期待していなかったせいか望外の面白さ、ナチス風刺の大御所チャップリンやメル・ブルックス、お馬鹿映画のティムバートンや河崎実監督も若きティモ・ヴオレンソラ監督にしてやられたと悔しがっているかもしれませんね。風刺のきいたスペース・コメディでした。
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