「イライラさせたらダメ」バチェロレッテ あの子が結婚するなんて! ぱんだまるさんの映画レビュー(感想・評価)
イライラさせたらダメ
この手の話は正直あまり(見たことがない/見たいと思わない)のだがキルスティンダンストがメインを張ってるので視聴。始まってから友人の結婚報告を聞くまでの比較的短いやりとりでバチっとそれぞれのキャラクターが明確に示され、これはと期待した。
が。
似たようなものでハングオーバーが大変楽しめたのに比べるといろいろとガッカリ。終盤はとにかくイライラしてしまい。
ストーリーとしては仲良し女子3人組(主人公)が友人の結婚式に呼ばれる。結婚式前夜のバチェロレッテパーティー(独身最後の夜を楽しむ女だけのパーティー)。そこでハメをはずしすぎた主人公たちは友人である花嫁のドレスを破いてしまい、さあ大変。式まであと数時間。修復に夜の街を奔走する、というもの。
ここで同じく式に呼ばれた元彼や花婿のイケメン友人とのあれこれや、主人公たちの過去話と絡んでくる。
終盤である真相が明かされるダイエットのエピソードや新ドレス調達に際してのやりとりは女性という設定をうまく活かしており良いと思う。が、多く時間が割かれる色恋沙汰がどれもいまひとつ。いや、色恋沙汰になっていないのがイマイチな原因か。
破天荒な主人公たちというその設定は良いとして、それがドライブしていかないのだ。あまりに幼稚なもの、あまりに年老いたもの、ドライすぎるもの。3人の主役たちの男女観エピソードがそれぞれこうなっている為、感情移入の余地が少なく、ワクワクやキラキラと表現すればよいのか恋愛話に特有の喚起されるものが皆無。故にこのパートが見ていてどーでもよくなってくる。
そのどーでもよいものが続き続き、肝心のドレスの件が遅々として進展しないからもうイライラ。
最後は最後でそれぞれやっていた男女間の話はなかったかのように終わるし、あのドタバタを我慢して見ていた時間を返せよとなる。
要は脚本というか内容の薄さなのだろう。水増し水増しで時間を稼いだ結果のグダグダ感。コメディに内容を求めるなと言われそうだが、それぞれのコメディコメディさせようとしているエピソードも惹かれるものはなく。コメディって難しいなあ、と改めて感じさせる作品でした。観る必要なし。